二十二話【悪魔】 ページ25
Aside
キ「……」
テレビを見ながら会話していたときに急にキヨが静かになった。
その視線の先には自分で野菜を切って作ったサラダ
キ「A、悪意あるよね」
『…好き嫌いはよくないよキヨさん』
キ「ふざけんな、キュウリは本当に拒絶反応起こすから」
私はキヨが切り終わった後にこっそり切っていたキュウリを入れておいた。
…結構小さく切って奥に入れたんだけどな…
『一回、一回食べればいけるよ』
キ「それでこの前死にかけた。…おい、スプーンにキュウリだけ盛るな」
それでも私は作業をやめずにキヨの口元まで持っていく。
『好きな女が切ったキュウリは食べれませんか?』
キ「……この悪魔め」
『悪魔って…ひどいなぁ…』
キ「悪魔だよ。幼馴染みにこっそり会って色々聞き出すような奴は」
『……』
やっぱりバレてたか…
キ「夕方くらいにフジの奴が会いに来た。お前との関係を探るために…もうそこら辺で今日会うことくらい察したっつうの。」
『今までの女と一緒で嫌だった?』
キ「…嫌だったよ。今までの女と一緒だからじゃなくて、知らない間に何言われてるかもわからないことを幼馴染みから彼女に吹き込まれてんだ。誰だって嫌だろ。」
『……そう』
キヨは目を合わせてくれなかった。
多分目というか眉間を見ている。
キ「で?好きなものとか嫌いなものを聞いた感想は?」
『まぁ…キヨに対してではないけど、呆れたよ。…聞いたのはそんな中途半端なキヨのことじゃない。過去とかも聞いたから。』
キ「っ……」
彼は苦虫を噛み潰したような顔をすると前髪を一瞬触った。
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さかな#占ツクでも低浮 - 髪燃えてる……髪……髪燃えてる……(白目) (2020年9月27日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 完走お疲れ様です!!ひっそりこっそり読んでおりましたw新作は、暗いお話大好き()なので暗い方だと嬉しいです← 最後まで楽しませて頂きました、ありがとうございます (2016年9月9日 19時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
ワクテカワクテカ - 完結おめでとうございます! いつも楽しく見させていただきました。新作がまたキヨかよ!と思いましたが、絶対見ます。がんばってください! (2016年9月8日 21時) (レス) id: 74529ed988 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - 早琥さん» わー、本当ですかー(´ρ`)ありがとうございます!暗いお話了解ですw (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - レナさん» そう言って頂きありがたいかぎりです。ありがとうございました。 (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蠍 | 作成日時:2016年6月26日 9時