十二話【知る者】 ページ13
Aside
キ「改めまして…ようこそ、清川家へ」
…本当にいつみても広いなこの部屋は
キ「別にリビングと寝室には触られてほしくないものは置いてないから自由に使ってくれ。ただし、あそこの部屋には入るなよ。」
キヨが指差したのは寝室とは別のもうひとつの部屋
『そーゆー本とかコレクションしてるから？』
キ「ちげぇよ。…ビジネスの機材が置いてあるからだ。結構精密だから入ってほしくないの。」
ビジネス…か
これだけ金持ってんだ。かなり稼げるような職に就いているに違いない。
キ「とりあえずそこに荷物置いといて飯食いに行こうぜ」
『別にいいけど…どこ行くの？』
キ「彼女の仰せのままに」
…調子こきやがって…
『そこらへんのファミレスでいいよ。行こ』
キ「おー…」
ファミレスは歩いて行ける距離にあり、決して疲れるような距離ではなかった。
休日のお昼ということもあって店内はかなり賑わっている。
キ「腹減ったー。肉食おうぜ、肉。」
『え、魚の気分なんだけど』
他愛もない会話をしながらメニューを開いているときだった。
？「え、キヨ君…？」
キ「げっ…レトさん…」
『…？』
レトさんと呼ばれるその人はキヨよりも少し背が小さくて茶髪の眼鏡をかけた男性だった。
レ「…また女遊びか？」
私の顔を一瞥して呆れた表情で言う彼
キ「って思うじゃん。…こいつ、俺の正真正銘の彼女だから」
レ「は？」
レトさんはありえないという顔をして私を見つめる。
レ「え、は？…キヨ君に手出しされてへんの？」
『…されてないですけど』
この発言にもまたびっくりしている様子だった。
キヨ、お前の印象相当悪いな。
レ「名前は？」
『えと…Aです…』
レ「…キヨ君に捨てられたら俺が貰うから安心せえよ？な？」
『え、あ、はい…？』
キ『うるせぇ！さっさと消えろ鼻声アレルギーお化けが！！！』
そんな暴言も聞こえてないかのように彼は手を振りながらファミレスから出ていった。
『…知り合い？』
キ「まぁな。…ったく、余計なことを」
キヨという人間が今まで何人の女を泣かせたのか想像しながらまたメニューを見始めた。
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さかな#占ツクでも低浮 - 髪燃えてる……髪……髪燃えてる……(白目) (2020年9月27日 6時) (
レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 完走お疲れ様です!!ひっそりこっそり読んでおりましたw新作は、暗いお話大好き()なので暗い方だと嬉しいです← 最後まで楽しませて頂きました、ありがとうございます (2016年9月9日 19時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
ワクテカワクテカ - 完結おめでとうございます！ いつも楽しく見させていただきました。新作がまたキヨかよ！と思いましたが、絶対見ます。がんばってください！ (2016年9月8日 21時) (レス) id: 74529ed988 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - 早琥さん» わー、本当ですかー(´ρ`)ありがとうございます！暗いお話了解ですw (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - レナさん» そう言って頂きありがたいかぎりです。ありがとうございました。 (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠍
| 作成日時：2016年6月26日 9時
