◇◆４◆◇ ページ15
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１週間後
ついに決戦の日がやってきた
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ママ「A、緊張しすぎ(笑)」
「だっ、て.....、美味しくないっていわれたら....」
ママ「ママが監督したんだから、味は間違いない！もう、ほんっとに心配性なんだから」
吐き気がするほど緊張してる私の横でケラケラ笑うママにすこしイラっとした
「はぁ、......おいしいって言ってくれるといいなあ....」
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人生で初めて。
大好きな人につくったお弁当。
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いつもはやらないけどってママが秘伝の隠し味を教えてくれて
「美味しく食べてくれますように」って願いながらつくった渾身の唐揚げ弁当
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そのときは、あっという間にきた
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のに、
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「えーマサキがいつも食べてるお弁当ってここだったんだー！超意外！」
「なに、普通の屋台じゃん(笑)」
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マサキさん、と
マサキさんの腕に絡みついてきゃっきゃと黄色い声をあげる綺麗なお姉さんたちがいた
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雅紀「ちょ！なめんなよ！？ここの弁当まじでうめーから！」
肝心のマサキさんは別分普段と変わった様子はなくて、すこしだけホッとした自分がいた
でも、彼は未だに絡みつくその着飾られた女の子らしい腕を、解く仕草はしなかった
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雅紀「唐揚げ弁当、ひとつください！」
「...あっ、はいっ、」
予想外の展開、押し寄せるショックに涙が出そうになるのを堪えながら
今日の朝イチでつくった唐揚げ弁当をカウンターに出した
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「よく毎週食べて飽きないよね？」
「今度の日曜日はうちらとどっか違うお店で一緒にランチしようよ！」
聞きたくない声だけが、耳に入ってくる
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やだ、聞きたくない
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マサキさんが、来なくなっちゃうのなんか
そんなの、やだ....っ、
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雅紀「ありがとう、けど俺の日曜の昼はコレってもう決めてるから！そこは譲れねーの！ほんっとに美味いんだから！ね、おねーさん？」
急に向けられた彼からの視線
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「えっ、？あ、....そう、思ってもらえるのは嬉しいです」
必死に笑顔をつくってマサキさんに笑いかけると
腕を絡めたお姉さんたちが「あ、この子....」っていうような顔をした
「この子、マサキが言ってたウーちゃん？」
「あー、そうじゃん！」
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予想外の事態にもってきて、わけのわからないことをいうお姉さんたちに
また頭が混乱しそうになった
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作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
