ハウスキーパーさん

笑う ページ16

「降ります。止めてください。」


ＹＨ「俺は一緒に病院へ行けないからついてあげてほしいんだよ。」


「でも。」


ＹＨ「何か困るのか？」


「何も持ってきてないし、明日仕事なので困ります。」


ＹＨ「仕事って俺達の部屋にくるだけだろ？」


「違います。会社へ行くんです。」


ＹＨ「へぇ・・・会社にもいってるんだ。」


「いけませんか？」


馬鹿にしている言い方にムッとした。


マネ「申し訳ないんだけど少しだけ付き合ってもらえないですか？お願いします。」


運転しながら必死に言われると


「わかりました。」としか言えなかった。


仕事があるなんていうのは嘘で明日は会社は休み。


適当に帰ってこようと考えた。


それにしてもこのヒト(ﾕﾉさん)って嫌な感じだ。


今まで殆ど話をした事がなかったけど


たった３分で印象が最悪になった。


＊＊＊＊＊


病院についてﾕﾉさんは車の中で待つことに。


私のマネージャーさんはﾁｬﾝﾐﾝさんを連れて


病院へ。


点滴をして薬をもらって車に戻ったら


２時間経過していた。


ﾕﾉさんが寝ていたみたいで


ドアを開けたら起きてぼんやりしていた。


そのまま送ってもらえると思ったのに


マネ「おかゆだけでも作ってもらえませんか？」


「作れないんですか？」


マネージャーさんではなくﾕﾉさんの方をみて言った。


ﾕﾉさんはまた小馬鹿にしたように私を見ながら笑った。


マネ「ﾕﾉは料理をつくったら具合が悪くなるんです。」


「・・・へんなの。」


聞いたことないですよ。


マネ「間違えました。食べた人間が具合悪くなるんです。」


「・・・わかりました。」


どんな料理を作りだすんだ、このヒトは。


今度は私がﾕﾉさんを見て小馬鹿にしたように笑ってやった。

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