【氷帝】私、どうやら好かれてしまいました。２

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それにしても、仲がいいのか悪いのかよく分からない。けれど、相手のことをよく理解しているようだし、仲が良いのかも……？
考えているうちに、立ち話もあれだから、と話が進み、皆がゆっくり座れるような部屋を案内していた。私も亮さんの後ろからゆっくりとついて行った。
「……宍戸さん、うらやましいですね」
「へっ、嫉妬か？」
「っ……」
何の話をしているのか、二人は睨み合っていた。岳人さんや若くんはやれやれといった目で見ていた。
「全く、子供じゃないんですから、やめてくださいよ。」
呆れた様子でため息をつく若くん。平常運転だなあ、なんて思いながらいつも通りの光景にどこか心が落ち着いた。
「ふふっ、若くん、ため息ばっか」
クスリと笑うと、ぶわっと顔が赤くなっていった。何が何やら全く分からなくて頭に疑問符を浮かべていた。
「天然って怖いわぁ……」
侑士さんはぽつりと意味深な言葉を残した。
「あーあ……プール、楽しかったのになあ……」
その小さい声を拾ったのであろうか、景吾さんはこちらを勢いよく振り向いて、プール行くか？ と言い出した。
「え？ あ、や、大丈夫ですよ！ 今はあの人たちと話したいでしょうし……」
「ふん……おい、お前らはどうしたい？」
聞くと、猫のような人が一番に声をあげた。
「行きたーいっ！！」
にこーっと満面の笑みで景吾さんを見ている。
「んあ、自己紹介した方がいいよねーん！ もっかい！ 俺、菊丸英二！ よろしくっ！！」
とても元気そうな方だ。
「んで、こっちはダブルスの大石！」
「あ、どうも、大石秀一郎です」
第一印象と違わず、優しそうな方……。
「部長の手塚国光だ。よろしく頼む」
わあ、何というか、大人っぽいというか、貫禄があるというか……。
「はは、俺は河村隆。よろしく」
この人も大人っぽい……。でも、優しそう。
「僕は不二周助。仲良くしてくれるとうれしいよ。」
ずっとニコニコしてる方。ちょっと怖いというか、裏がありそう……。
「乾貞治。君のデータ収集をさせてもらうよ」
な、何を言っているんだろうこの人は……。
「俺は桃城武！ お前、俺と同じ二年だろ？ 同学年同士仲良くしうようぜー！」
フレンドリーな人だな。人当たり良さそう。
「……海堂薫だ」
目つきが悪い人……。いかにも怖そうな人だ……。
「越前リョーマっす。……ども」
私より小さめで、何か可愛らしい子……。
一気には覚えられないけど、景吾さんたちの知り合いでもあるし、慣れるように頑張ろう。

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