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「……は？」
「はい？」
「え？」
癖のある部員の心が、今一つとなった瞬間であった。
「跡部何言うてんねん！」
「そうですよ跡部さん！ そんないきなり……」
「それに、今まで合宿とかしなかったじゃねえか！」
抗議の声が上がる中、景吾さんは口の端を吊り上げた。
「合宿をして損になることなんざ、一つもねえと思うが？」
確かに、と私は思う。皆も同じように思ったようで、口をつぐんだ。
「フッ、よし、二泊三日の合宿だ。」
「え？ でも、月曜は学校ですよ？」
「ああ。お前らの親に伝えておく。三日目には俺が学校まで送るから問題ねえ。バックだのなんだのは運んでもらう。ついでに、持ってきた荷物はちゃんと家に送るから気にするな」
この人は本当に何でもありか。と突っ込みたくなったが、これはもはや当たり前のこととなって来たので何も言わない。
「今からヘリを呼ぶ」
「どこ行くんだよ」
もう諦めたようで、亮さんは場所を問う。
「俺様の別荘だ。温水プールもあるから、遊びつつ鍛えるといい。水着ならあっちに用意してある」
私の水着はいったいどんなものなのだろう、と気になったが声には出さなかった。
「まじまじすっげー！！ プールあんの！？ まあ跡部だもんね！」
慈郎さんが目を輝かせる。
少しすると、大きな音と共にヘリコプターが現れた。私達はそれに乗り込んで、空の旅を楽しんだ。
正直、最初は楽しむなんて出来なくて、驚きを隠せなかったが、直に慣れた。
「ふえー、すっげーな」
「アカン、ついていかれへんわ」
「景吾さんって本当、何でもアリですね……」
そこにあったのはおとぎ話にあるかのような、森の中にある大きなお城の様な家だった。というよりは別荘だけれど。
「メイドに荷物を運ばせる。お前らは俺様に着いてきな」
別荘に圧倒されながら後ろをついていく。大半はあんぐりと口を開けていたが。因みに、私もその中の一人である。
「はあ……この人はどれだけ目立つのが好きなんだか」
額を抑える若くんの気持ちも分かる。
「ったく、物好きだな、跡部」
「今更だろ、アーン？」
亮さんに続いて一同がため息を漏らした。
「入れ」
中は、キラキラと輝くシャンデリア、いくつものドアに煌めく宝石たち。景吾さんの家もすごいけれど別荘も比ではない。こんなお金何処から出てくるのだろうか。
「ひ、広すぎて落ち着かないですね……」
目が眩むような金色の机の横を通り過ぎる。
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かるぴん(プロフ) - 面白いです！ (2021年2月25日 3時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - 愛美さん» ありがとうございます！更新できずにすみませんでした！ (2018年6月8日 22時) (レス) id: 1066195b5b (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - 悟空の頭撫で隊さん» 忙しくて更新できずにすみませんでした！これから更新していく予定です！！ (2018年6月8日 22時) (レス) id: 1066195b5b (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年6月3日 17時) (レス) id: dde960ea55 (このIDを非表示/違反報告)
悟空の頭撫で隊 - 更新がんばってください！私この、むーくん大好きです！続き気になりますがんばってください！ (2018年3月23日 17時) (レス) id: 1473042b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いーさん | 作成日時：2017年8月16日 17時
