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12月5日(月)part4 ページ5

⁇「大丈夫、あの子のいるところはだいたい分かったから」

こいつが言うには匂いでウサギが通ったところが分かるらしい。まったく犬みたいなやつだ
少女の後を歩いて行くと公園に行き着いた

公園の中に入ると二つの長い棒状の物が生えた物体のシルエットが浮かびあがった

⁇「ネム‼︎」

少女が声をあげるとウサギが此方を振り向いた
ウサギの口には俺の千円札が・・・

初雪「なっ⁉︎」

なんと千円札が野菜ジュースに変わっていた
どうやって買ったのかは気になるが、回りに大量の紙パックが散乱しているところを見ると、千円札は完全に野菜ジュースに化けたようだ
俺は少女の腕に抱かれたウサギの両耳を掴むと上に引き上げた

ウサギ『ウィッキィィ‼︎』

初雪「こいつ・・・ボールにして蹴ってもいいか?」

黒い笑みを浮かべて少女の方を向く

⁇「ネムにそんなひどいことしちゃダメ‼︎」

初雪「ネム?」

⁇「この子の名前。いつも眠そうにしているから」

へー、いらんことを聞いた

初雪「じゃあ俺は帰る。いつまでもそんな服装でこんな所うろついてんじゃねぇぞ」

少女に背中を向けて立ち去ろうとすると・・・

⁇「ねぇ‼︎私、玉樹‼︎」

初雪「タマキン?」

なんだこいつは、いきなり下ネタか?

⁇「違う‼︎たまき‼︎玉樹桜‼︎」

初雪「あぁ、そう」

何だよ、名前かよ

⁇「名前」

初雪「あ?」

⁇「名前教えてよ‼︎」

初雪「・・・河野、河野初雪」

別に答えるつもりはなかったが、何故か答えてしまった。

桜「ピッタリな名前だね」

初雪「そうかよ」

自分ではこの名前はあまり好きじゃない

俺は再び少女に背中を向けて夜の公園を立ち去った

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設定タグ:はつゆきさくら , 河野初雪 , 玉樹桜   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:XENOM | 作成日時:2014年9月10日 22時

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