12月5日(月)part3 ページ4
??「ウサギ」
初雪「は?」
??「いなくなっちゃったの」
なるほど、ということはさっきのウサ公はこいつのか
??「くんくん……」
初雪「って、うわぁ!な、なにやってんだ!?」
いきなり俺の服の匂いを嗅ぎ始めた
何なんだコイツは・・・
??「君、獣臭いよ?」
初雪「は?」
初対面の相手の匂いを嗅いだ挙句に獣くさいだなんて失礼極まりないヤツだ
親の顔が見てみたい
??「それに…ほんの微かだけどあの子の匂いがする…」
初雪「あの子?」
誰のことだ?
??「君、ウサギに会ったでしょう?」
あぁ、なんだ。あのウサ公のことか
初雪「お前あのウサ公の飼い主だな?だったらお前が千円返せ」
??「ほぇ?」
少女は何のこと?と首を傾げている
そりゃぁそうだ、何もしらないのだから
親切な俺は少女に説明をしてやる
初雪「あの糞生意気なウサギ、俺の手から千円札ひったくって逃げて行きやがったんだ」
??「もう・・・あの子ったら、人のものを取っちゃダメじゃない。でも、ごめんね。あいにくだけど今は手持ちがないんだ」
チッ、しけた餓鬼だ。じゃあ俺の千円はどうなるんだ
??「だからさ・・・いっしょに探そう?」
は?何故にそうなる?
初雪「何故俺がお前のウサギ探しを手伝わなくちゃならないんだ」
??「だって私はウサギを見つけるのが目的で、君は私のウサギからお金を取り返すのが目的でしょ?一緒に探せば私の探し物も見つかるし、君のお金も戻るし一石二鳥じゃない♪」
初雪「・・・」
つい流されてしまい、少女とウサギ捜しをすることになってしまった
??「ギュッ」
初雪「うわっ!?」
突然のことに驚き俺は手を振り払ってしまった。この餓鬼・・・初対面の男の手をいきなり握るとは・・・
初雪「何故手を握る!?」
⁇「なんとなく?私この辺のこと良く知らないから迷子にならないように。あ、そうだ‼︎折角だから町を案内してよ‼︎」
初雪「・・・」
まただ・・・またこの少女の言いなりになってしまった。兎に角、少女の案内をしながらウサ公を探すが、少女の方はモールの店に興味津々で、目的をわすれているんじゃないかと思えるほどハイテンションだ
町の中を一回りしてみたがまったくウサギは見つからない
初雪「本当に見つかるのか?」
これ以上捜しても見つからないような気がして少女に尋ねると、意外な返答が来た
⁇「大丈夫、あの子のいるところはだいたい分かったから」
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作者名:XENOM | 作成日時:2014年9月10日 22時