はつゆきさくら～プロローグ～ (ページ2)

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12月5日(月)part1 ページ2

入学してから2年と何ヶ月がたっただろうか
教室の黒板には「自習」の文字が書かれている
教室の休み時間状態でどいつもこいつもギャーギャーとでかい声で話し込んでいる

ヴー、ヴー

珍しく携帯のバイブがなった
メールの差出人と文面をみて眉をひそめた

初雪「なぁ」

隣で話し込んでいる女子生徒に声を掛けた

女子生徒「え？な、なんですか」

女子生徒は目を丸くして返答する。顔に少し怯えが見えた

初雪「ちょっと頼みがある、いいか？」

女子生徒「よ、よくないです‼︎」

初雪「は？」

女子生徒はしまったという感じで慌てて返答する。どんだけ俺が怖いんだか

女子生徒「ご、ごめんなさい‼︎私何もしてませんから‼︎」

何を勘違いしているのかとても怯えた様子で言った
これはまずいと思って相手の警戒心を無くすために名前を聞いてみた

初雪「えっと、誰だっけ？」

女子生徒「く、久美子です」

初雪「名字は？」

久美子「それだけは勘弁してください‼︎なんでもしますから、どうか家族だけには手を出さないでください‼︎」

もっと警戒されてんじゃねぇか・・・

その後も久美子が勘違いを繰り返しかなり面倒なことになりそうだったので、用件だけを伝え学校を立ち去った

学校を出て駅前まで歩いて来たが特にすることもなく考える

初雪「モールでも回るか」

モールを歩き回りとあるファミレスで時間を潰すことにした