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12月6日(火)part2 ページ8

⁇「やらないよ」

人形が話したかのようにも見えたが、人形の後ろに人影が現れる。

初雪「浪人・・・いたのか」

こいつ、奥で勉強してやがったな

綾「ダメだよ、ゆきち。お酒なんか飲んだら」

浪人は俺の手からボトルを取り上げる

彼女は、小坂井綾。昨年、白咲学園をそつぎょうした初雪の一つ上の先輩である。
余裕だと思われた大学受験に何故か失敗しており、浪人生活を送っている。
そして、この店の2人目のバイトである。

初雪「寒いんだよ」

ボトルを取り上げた浪人を見て睨む

綾「寒いのだったらこれがいいよ。はい、生姜ティー」

確かに温まるんだけどなぁ
俺は手渡された生姜ティーを飲む

初雪「ふぅ」

その後は、浪人とバイトの話をしたり、学園の話をしたりで時間は過ぎて行った

綾「じゃあ、私は帰らせてもらうよ。お酒なんか飲んだらダメだからね」

初雪「あぁ」

俺は適当に返事をして浪人の帰りを見送る。
浪人が帰ったのを確認すると、再びカウンターの裏にまわる

初雪「あったまるあったまる」

アルコールがまわってふわふわとした感じになり、全てのことがどうでもよく思えてくる。
一つの人形が何か言いた気にこちらをじっと見ている。

初雪「なんだよ、俺は飲むからな。お前も暇なら付き合えよ」

⁇「・・・」

初雪「しゃべらねぇんだったら引っ込んでろ」

⁇「・・・」

初雪「ちっ」

フラフラといろんな所を歩いてきたような気がする。
やっとのことで家に着くことができた。

初雪「ただいまぁぁ〜、いまかぇったぞぉ〜」

その後、俺にアルコールが入っていることに気づいたランがジャイアントスイングをかました事は言うまでもない。

12月7日(水)part1→←12月6日(火)part1



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設定タグ:はつゆきさくら , 河野初雪 , 玉樹桜   
作品ジャンル:泣ける話
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作者名:XENOM | 作成日時:2014年9月10日 22時

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