【天月】ねぇ、キスしてよ【歌い手】 (ページ26)

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kiss２５ページ26

早めに終わった会議
空はオレンジ色に染まっていた

ﾋﾟﾛﾘﾝｯ

また、携帯から音が鳴る
今度は”お母さん”の文字

『今日は、ハンバーグにしたんだけどケチャップがないのん(´・ω・｀)
　買って来て( *｀ω´)b』

どうしたんだ母上←

私ははぁ、と溜息をつき
『了解した、母上(｀・ω・´)b』と打った

こうしないと帰って母の期限は悪くなる、と言うか、拗ねる

A「ケチャップね・・・・」

ついでにお酒とお菓子も買おうかな

女だからお酒が弱い？
ふざけんな、女だってお酒ぐらい飲むさっ

まぁ、ほろ酔いが私には丁度いいんだけれども

なんて考えながらコンビニに向かう
近くにあったのがコンビニなだけ、スーパーに行くのが面倒くさいわけじゃない

A「あー、あった・・・」

コンビニにケチャップって売ってあったんだ・・・・

密かにビックリ
そんな時、Aさん？と聞き覚えのある声

A「っぁ、なんだ、まふくんでしたか」

まふ「なんだって、ちょっと酷くない？」

眉を下げて笑ったまふくん

ニット帽にメガネとは、またなんとも可愛らしい格好で

A「家、この近くですか？」

まふ「うん、ホント前なんだ、Aさんも？」

A「いえ、私はもう少し先です」

残念、そう呟いて笑ったまふくんの手にはアイス

冷たくないんだろうか、
アイスを持っている白い手の指先は少し赤い

A「・・・手、冷たいんじゃないんですか？」

まふ「え？・・・わっ、ちべたいぃ」

A「ほらっ、早くレジに！」

まふくんをレジの方へ押すと、私も隣のレジにカゴを置いた

「７２０円になります」

A「・・・・」

やべ、万札しかない、
仕方ない、出すか・・・

そう思い一万円を出そうとすると、
ふ、と置かれる千円札

A「え？」

「２８０円のお返しになりますー」

まふ「どうも、行こっ、Aさん」

まふくんは店員さんから袋を受け取り、私の手を引いて外へ出た

後ろから聞こえたのは、ありがとうございましたー・・・ｯﾁ←
と、言う舌打ち

リア充じゃありません((