届ケ、コノ声、コノ想イ。【名前変換オリジナル】 (ページ2)

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「怜！」

「ん？何だ？」

「…あのさ！今日、時間ある？」

「あるけど…それがどうかしたのか？」

「話したい事があって…」

「？…分かった」

＿＿この経緯により、私は今公園に居る。

怜がこっちへ走ってくる。

緊張のせいか、汗が流れた。

「よっ！」

二カッと私に笑いかける怜。

ああ…そんな事をしないでくれ、と今だけ思う。

「ゴメンね？急に呼び出しちゃって…」

「気にすんな！どうせ暇だしな」

「…そっか…あっ、あのさ！」

「ん？」

「今日、雨降るんだよね！！」

いいたい事はこの話じゃない。

汗が私の体のどこかでまた流れる。

「マジ！？俺、今日傘持ってきてねぇ！！」

「…貸してあげるよ！」

「いいのか？お前が濡れるだろ？」

「…２つ持ってるから」

「…そっか。じゃ借りるな！」

「はい」

嘘の笑みをうかべた。

「サンキュ」

「どういたしましてッ」

私の大好きな怜の笑顔で、また顔が赤く染まってしまった。

「…で、話って何だ？この事じゃねぇだろ」

さすが怜。

こういう所は鋭い。

「あっ、うん！…えっと……あのね？」

「？」

緊張は続く。

高鳴る鼓動が自分で聞こえる。

もう顔は可笑しいくらい真っ赤だって自分でも想像できる。

「…怜の事…昔っから………」

この先が言えない。

自分でも分からない。

覚悟しなきゃいけないんだ、女の子は。

「好き」

言えた。

たった２文字だけど。

「……………」

そうして私が心で喜んでいるなか、

怜は黙っていた。

「……怜…？」