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急に体を起こすと頭に響くので体を支えながら上体を起こし、背もたれにもたれさせて座らせる。呼吸が少し安定したので多分これで良かったのだろう。案外確か程度の知識も役に立つもんだな。
Aが深く呼吸を繰り返しているうちに隣の部屋に移動して、椅子にほっぽられている毛布、隅に追いやられている空の湯タンポを手の取って元の部屋に戻る。若干震えていたので多分寒いのだろう。
だが部屋の温度をこれ以上上げるとライターに支障が出る。あの状態のAを無理矢理歩かせるのもあれだし、と考えると本人を暖めるのが一番速くて効率的だろう。多分。ごめん適当。
「寒気は？」
速「…する」
「じゃあ、毛布と湯タンポ膝に置いとくから。今アクエリあるけど飲むか？」
速「…うん…っごほ、ｺﾞﾎｯ」
「ん、気持ち悪かったらこれここ置いとくからな」
毛布とお湯を入れた湯タンポ以外にも、ナイロン袋を入れた容器やアクエリとかを無心で用意していると、どこからかふふっという堪えたけど堪えきれなかったみたいな笑い声が聞こえてくる。
そちらの方に視線を向けると福良さん達が俺を面白そうに見ていて、俺にバレるともはや隠すことなく笑いだした。
うん、今度一番笑っていた福良さんの机にハネムーンサラダでも置いておこう。名前知ってるから食えるだろ(謎理論)
「そんな笑う要素なくね？」
福「ははっ、いや、いっつも怒ってんのになんだかんだ面倒見良いなーって」
山「こうゆうとこ見ると、伊沢さんも速杉さん並みにツンデレだよねぇ」
渡「やっぱ似るんですかね？長年一緒に居ると」
須「福良さんが伊沢の看病頼んだ時もAちゃんすぐ了承したらしいし、やっぱそれでこそあんたらだよ」
川「素直に心配って言えば良いのに素直じゃないっすよね、ほんと」
河「いや、もうあそこまで行くともう口で言わなくてもお互いの事分かんじゃない？」
「あーうんうん、ちょっとよく意味が分かんねぇけど取り敢えずけなされてるってことだけは分かった」
ニヤニヤやらニマニマやらニコニコやら、無駄にバリエーションのある笑みを浮かべている奴等は無視して、コップに注いだアクエリに飲みやすいようストローを刺し、Aの元に戻る。
相変わらず咳を繰り返して脱力しているAの名前を呼ぶと、一拍、二拍とあけて返事が返ってくる。
これでは、早すぎのはの字も無い、なんて俺にとっては良いことの筈なのに、どこか少し寂しい気もした。
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AIRI(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年4月16日 20時) (
レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - AIRIさん» 教えることはできますが、ここではなくコミュの方でメッセージを送って頂けたらお答えできます！ (2020年4月16日 20時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝見しております！1つ質問です！俺の家族が増えましたのパスって教えて頂けますか？ (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - ポテとさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！私もよく「えーこれ書いたの誰だろ」と思って見てみると過去にお気に入り登録した作者さんだった！なんてことが多々あります(笑)応援、感謝致します。 (2020年1月29日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 作者さんの書く夢小説好きです。(語彙力)この小説好きだなーと思っていると作者さんだった事が結構あります。応援してます。 (2020年1月11日 4時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)
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