【ﾘｸ】速杉さん、風邪をひく ページ35
伊沢side
速「ごっほ、けほっ、げほっ…」
渡「速杉さん大丈夫ですか…？俺水持ってきますよ？」
こうちゃんの不安と心配の入り交じった声が、集中しているせいで無意識に遮断していた音と共に耳に入ってくる。
こうちゃんが心配している要因、Aの様子を窺うためにPCに向けていた視線を一度だけ上げると、彼女の体調は朝よりも悪くなっているように感じた。あくまで感じただけだが。
Aがあんなにも咳を連発するようになったのは多分昨日の夜からだ。昨日たまたま仕事の相談で電話をかけたのだが、その時にはすでにあんな感じで咳を連発していて、話は今度しようとそのまま切ったのだ。
速『おはようございます』
『おう帰れ』
だが、そんな風邪の前兆があっても無理をしてここに来るのがあいつ。
オフィスに顔を出した時点で明らかに体調不良ですという風貌をしていたので俺は即刻帰れと言ったのだが、あいつは大丈夫と無駄な意地を張って結局風邪に負けてソファーに倒れ込んだ。
今はそんなあいつを今居る面子で手が空いてる奴が順番に看病している、というような状況だ。
速「…うぅ…」
渡「吐きそうなら横向いてくださいね、窒息しちゃうんで」
速「こーちゃん…」
渡「うえぇっ？！ちょ、速杉さんっ！！それはマズイって！！」
風邪をひいて一肌が恋しいのだろう。Aがここに来てから一番看病してくれているこうちゃんは、現在Aに抱き締められてあたふたとしている。看病している間はあんなにも頼もしいだけになんか残念だ。
ガタッといつもより少し大きめに音を鳴らして椅子から立ち上がり、彼らの元に歩み寄る。
立ち上がったときの音がいつもよりでかかったのに特別な理由はない。
別に、Aに抱き締められているこうちゃんを見てちょっとイラッとしたからとか、そういうのではない。断じて。
「こうちゃん、俺仕事一段落ついたし代わるわ」
渡「あ、ほんとですか？速杉さん、伊沢さん来ましたよ」
速「うぅぅぅ…ｯごほ、こほ…っ」
「ほら、A。そろそろこうちゃん解放してやれ」
こうちゃんの首をガッチリホールドしていた腕をほどきながら話し掛けると、仕方ないこそ言ってないもののどう見ても仕方ないな、と顔に書いたAに今度は俺がガッチリホールドされる。
風邪じゃなかったら冗談抜きで頬つねりあげていた所だが、今は本当にしんどそうなのでやめておこう。
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AIRI(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年4月16日 20時) (
レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - AIRIさん» 教えることはできますが、ここではなくコミュの方でメッセージを送って頂けたらお答えできます！ (2020年4月16日 20時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝見しております！1つ質問です！俺の家族が増えましたのパスって教えて頂けますか？ (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - ポテとさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！私もよく「えーこれ書いたの誰だろ」と思って見てみると過去にお気に入り登録した作者さんだった！なんてことが多々あります(笑)応援、感謝致します。 (2020年1月29日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 作者さんの書く夢小説好きです。(語彙力)この小説好きだなーと思っていると作者さんだった事が結構あります。応援してます。 (2020年1月11日 4時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)
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