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実はさぁ、と彼が幸せそうな顔をして話し出した内容は、なんとあのイケメンで有名な田村先輩に彼女ができたという内容だった。
あのイケメンで有名な学年問わずにモテモテな田村先輩に、だ。
ふと頭の中に田村先輩を狙って私に話しかけてきた先輩や同級生達の顔が思い浮かぶ。
とばっちりが私に来ないことを願うばかりだ、と取り敢えず心の中で簡単にお経を唱えておく。
「あの田村先輩に彼女ですか。青春ですね」
青春。自分で言って自分の傷を抉るのはなんとも自業自得な光景だが、まぁいい。
それにしても、青春か。今の今までクイズと勉強にしか時間を費やしてこなかったからか、そんな体験一度もしたことがない。いや、告白をされたことはあるが。
…私にも、田村先輩のように�猊佞�合いたい�瓩隼廚┐訖佑�この先出来たりするのだろうか。
田「速杉はどうなの、彼氏とか」
「生憎一人も居ないんですよね、これが。好きな人、というのがこの15年間一度も出来たことがなくて」
田「冷めてんなぁ。案外近くに居るかもよ」
「伊沢はないですね」
田「即ふるじゃん。そういうとこだよ」
「なるほど」
よく聞かれることはある。伊沢とはどういう関係なんだ、付き合っているのか、片想いしていたりするのか。
そう聞かれる度に否定してきたが、大体の人には「絶対嘘だ」という目で見られる。
ウェスターマーク効果、という言葉も実際にあるのだから別に不思議なことではない筈だが。
逆に私からすれば、幼馴染み、又は長く一緒に居る人物とは絶対に恋愛関係が生まれる、という考えの方が理解できない。
伊沢に同じ質問をしてもそう返ってくるだろう。彼は私よりも青春をクイズにささげた男なのだから。
伊「ﾌﾞｧｱｯｸｼｭ！！」
「くしゃみをした時の唾って2mは軽く飛ぶのでもうちょっと離れてやってくれませんかこの野郎」
伊「言ってることは間違ってねぇけど最後が余計なんだよお前は！」
田「相変わらず仲いいなー」
伊「ど、こ、が、だ！！」
彼は本当にいつ会っても怒っている。多分彼が突然死したときは脳の血管が切れたときだろう。
田村先輩の反対、私の隣に遅れてやって来た伊沢も腰かけると、続きだと言わんばかりに言い合いを再開する。
その光景を間で見ながら、一人「いただきます」と唱えて弁当を頬張る。我ながら上手く出来たと思う。
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AIRI(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年4月16日 20時) (
レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - AIRIさん» 教えることはできますが、ここではなくコミュの方でメッセージを送って頂けたらお答えできます！ (2020年4月16日 20時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝見しております！1つ質問です！俺の家族が増えましたのパスって教えて頂けますか？ (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - ポテとさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！私もよく「えーこれ書いたの誰だろ」と思って見てみると過去にお気に入り登録した作者さんだった！なんてことが多々あります(笑)応援、感謝致します。 (2020年1月29日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 作者さんの書く夢小説好きです。(語彙力)この小説好きだなーと思っていると作者さんだった事が結構あります。応援してます。 (2020年1月11日 4時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)
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