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「これは蟹ですね」
河「さっきから隣がテレビより早いんだけど」
「奇遇ですね。私の隣もテレビより早いんですよ」
なんだかんだ、彼の隣は落ち着く。そのお陰か頭の回転もいつもより早い気がする。なるほどこれが神の力か。
そんな神のご加護もあり番組中に出てきた問題には大体答えられた。そういえばここだけの話だが、実は私にも東大王に出ようとした時期があった。
…いや一部訂正。正しくは東大王に出始めたという伊沢に道連れにされそうになった時期があった。
結局出なかったのは、その時期に丁度母が亡くなったから。あの時出ていれば私もあそこに居たりしたのだろうが。
河「そんなに実力があるなら今頃伊沢みたいなポジションに居そうだけどな」
「それを言ったら河村さんもそうだと思いますけど」
河村さんに言われて伊沢的ポジションに自分が居る姿を想像してみたが、全く想像できなかったのでやめた。
やはり私はあのQuizKnockで寧ろ普通のクイズの方が少ないクイズをしているのがしょうに合っているのだろう。
河「…速杉」
突然呼ばれて先程持ち上げた珈琲を喉に流し込みながら視線を向ける。
呼んだ張本人は至って普通の表情で、私が持っているカップを指差す。これがどうしたのだろうか。
中身を溢さないよう側面を見てみても特に何もない。口紅は塗っていないので縁に跡があるわけでもない。
河「それ、僕の飲み掛けだけど」
なるほどそれでか。
「あぁ、すみません手元見てなくて。これとこれは私が責任を持って全て飲みます」
河「いや、良いよ。別に間接キスとか気にしないし」
「私の菌が移りますよ」
河「相変わらず夢が無いね」
ふっ、と笑って私の手からマグカップを拐うと、彼は中の珈琲を普通に飲み始めた。
間接キスに抵抗もそれにドキッとかする乙女心も持ち合わせてないが、単純に衛生面で申し訳ない。
…こういうことを真っ先に考えてる時点で私は夢がないのだろうか。
今度はちゃんと自分のマグカップを持ち上げて珈琲を煽る。冷めても美味しい。
河「こうしてテレビ見ながら話すのも、悪くないな」
「ですね」
河「また来なよ。その時はお菓子の一つくらいは用意してるから」
いつもと同じ笑顔を浮かべてこちらを見る河村さん。そのお誘いを断る理由も無かったので、私は二つ返事でOKした。
河「…警戒心ゼロも困りものだな」
−−−
熱が出ない風邪って辛いよね(訳：風邪ひきました)
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AIRI(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年4月16日 20時) (
レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - AIRIさん» 教えることはできますが、ここではなくコミュの方でメッセージを送って頂けたらお答えできます！ (2020年4月16日 20時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝見しております！1つ質問です！俺の家族が増えましたのパスって教えて頂けますか？ (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - ポテとさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！私もよく「えーこれ書いたの誰だろ」と思って見てみると過去にお気に入り登録した作者さんだった！なんてことが多々あります(笑)応援、感謝致します。 (2020年1月29日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 作者さんの書く夢小説好きです。(語彙力)この小説好きだなーと思っていると作者さんだった事が結構あります。応援してます。 (2020年1月11日 4時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)
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