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【リク】速杉の日常 ページ2

※伊沢→高一、速杉→中三の頃の話


伊「問題」


その声に顔を上げると彼、伊沢が道端に落ちていたゴミを指差して、「あれの名称はなんでしょう」と即興で作ったであろう問題を私に出してくる。
あれ、というのは人間の半数くらいは一度は目にしたことがあるであろうケチャップとマスタードが入った、パキッと割ってフランクフルト等につける画期的なあれだ。


「ディスペンパック」

伊「はい正解」

「問題。コンビニとかでよくある会計時にお金を置くあの青い箱の名前はなに」

伊「カルトン」

「チッ正解」

伊「今舌打ちしただろ??」


登校時間にするこの会話が、私達の一日の始まりだ。
隣でなにやら私が舌打ちをしたとかいう言いがかりをつけてくる伊沢を無視して、スタスタと先を行く。
いつもと変わらない道。後ろから怒号が聞こえてくることを除けば爽やかな朝だったのに、と思わず舌打ちをしてしまった気がするが、まぁ気のせいだろう。


ーーー高校生。ひらがなで表すと六文字。漢字だと三文字のこの言葉。これから連想するとなにが思い浮かぶだろうか。
恋愛、部活、友達、大学受験、勉強、塾...まぁ色々あると思う。
だがこれから話すのは、甘酸っぱい恋愛でも、熱い部活でも、寿命を縮めに来ている受験の話でもない。


極々普通の、なんの変哲もない日常だ。


伊「今度余計な仕事受けてきたらクイズ本取り上げるからな??分かったな???」

「ちょっと何言ってるか分かんない」

伊「いや何言ってるかは分かれ!文系だろお前!!」

「失礼な。元理系ですよ」

伊「そんなのはどうでも良いんだよ!!」


「良いか!!分かったな!!!」と念を押しながら中学三年の教室がある階から去っていく彼の背中を見送って、早速近くを通りがかった学級委員から仕事を受けとる。
え?さっきの話聞いてなかったのかって?いやいや聞いてましたよ。何言ってるか分からないだけで。

ペコペコと頭を下げながらお礼を言ってくれる学級委員の子の背中を伊沢同様に見送って、書類に目を落とす。
内容的には、一ヶ月後にある文化祭をどうするか、的なものだった。
文化祭。特になんの思い入れもない行事の一つかもしれない。
なんなら文化祭のイベントに告白をするとかいう時間が設けられていたために私も呼び出されて、その告白を断ったことによって何故か私が責められるという理不尽な思い出しかない。

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AIRI(プロフ) - ありがとうございます! (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - AIRIさん» 教えることはできますが、ここではなくコミュの方でメッセージを送って頂けたらお答えできます! (2020年4月16日 20時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく拝見しております!1つ質問です!俺の家族が増えましたのパスって教えて頂けますか? (2020年4月16日 20時) (レス) id: 92e76fe8cf (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - ポテとさん» 返信遅くなってしまいすみません!コメントありがとうございます!私もよく「えーこれ書いたの誰だろ」と思って見てみると過去にお気に入り登録した作者さんだった!なんてことが多々あります(笑)応援、感謝致します。 (2020年1月29日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 作者さんの書く夢小説好きです。(語彙力)この小説好きだなーと思っていると作者さんだった事が結構あります。応援してます。 (2020年1月11日 4時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月20日 19時

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