75話 ページ22
妹の行方がわからなくなってから
1ヶ月ほどたった。
妹はまだ見つかっていない。
私は妹が消えてしまってから
だんだん眠れなくなってしまった。
心配だと思えば思うほど
私の頭の中を埋め尽くし眠れなくなっていた。
そんな時グリードが私の体の変化に
気付いてくれたらしく、
グ「一度お父様に診てもらいましょう」
と、優しく言ってくれた。
私はグリードの言葉に
貴『うんっ…』
と返事をした。
私の心配をしてくれて嬉しかったのだ。
グリードは私の事を抱き上げて
父の部屋まで運んでくれた。
部屋のドアを開けると父が椅子に座り、
なにやら書類を読んでいた。
父は私達に気づき、手招きをした。
私が父のそばまで寄ると、
父「どうしたの？」
と尋ねてくれた。
私は最近眠れなくなったことを話すと、
父「それは大変だったね、でも大丈夫。
この薬を飲めばグッスリ眠れるように
なるよ」
と言いながら持ってきたのは
小さな白色の錠剤だった。
貴『これ…飲むの？』
私は薬が嫌いだったので躊躇して
しまった。
そんな私をみて父は、
父「大丈夫、怖くないから。」
と言い飲むのを手伝ってくれた。
すると何故だろう、心が安らぐ感じがした。
貴『ありがとう…お父様。
ちょっと楽になった気がする…！』
私は父にお礼を言い、またグリードに
抱っこしてもらい部屋に戻ろうとした時、
父「ああ…そうだ、一週間たったら
また来なさい。」
と言われた。
私は一瞬疑問に思ったが、
わかりましたと言い部屋からでた。
私はこの時を一生恨み続けるだろう。
薬を飲まなければよかった、なんて。
後から思ってももう遅い。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 14時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 面白いですね!更新楽しみに待ってますね! (2015年2月7日 16時) (レス) id: a22eaf5910 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2014年12月10日 19時
