【名探偵コナン】特別移住者支援機関【男主】

その32 ページ32

急募

俺の交友関係簡略図。






そう脳内でテロップが流れたのにも無理はない。

いや、何で戸田Aは工藤優作と知り合いなんだよ。訳ワカンねぇよ、何でだよ。


だがここまで1秒。
フリーズしてしまった頭をフル回転させ
最善の答えを叩き出す。












「____すみません、俺、事故以前のこと
何も思い出せなくて…」



そう辛そうにトーンを落として伝えると、
電話の向こうからふふ、と笑い声が聞こえた。





『まあ、そんなことだろうとは考えていた。
改めて自己紹介といこうか』



『私は工藤優作。
君が大学一年生の時に私の元に訪ねてきたのが
つい昨日のことのようだよ』




それを聞いて驚き、そのまま近くにあった書類にぶつかってしまった。いや書類落ちたし、うそやん。













「え…っと、俺が大学一年の時に工藤先生…に弟子入りした…って認識で合ってます…？」






『まあ、そのようなところだな』






いやいや、《天の目》！！！
仕事してくれよ、それ映ってねぇぞ。



そう言いたいのを自身の腕に爪を立て抑えて、
何か御用だったのでは、と問いかけた。















すると返ってきたのは


『いや、君と最近会っていなかったものだから
元気がどうか気になってね。
しかも事故にあったそうだから
少し心配はしていたんだ』

と言っちゃ悪いが大したことない内容だった。



内容とも言えないレベルだった。薄すぎる。












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「お風呂上がりましたー…ってA兄さん
何で突っ伏してるんです？」



「聞かないでくれ……」









電話を終えた数分後、
ヒロが風呂から上がってきたようだが
俺はもうそれどころじゃない。












いやいや、工藤優作を訪ねているってことは
必然的にその息子にもあってるんじゃねぇか。



工藤新一、もとい現 江戸川コナンに。









絶対遭遇率上がるんだろ？勘弁してくれよ。








「__A兄さんコーヒーでも飲んで落ち着」




そう言いかけて何故か言葉を詰まらせたヒロ。

何故だと思いそちらに目を向けると
何故か地面に伏している。


手には何も持っていない。







だが此奴は今、「コーヒーでも」といった。言ったよな。

__ではそのコーヒーは。



恐る恐る背後を振り返ると
コーヒーの入っていたであろうコップはあった。





俺のPC画面に突っ込んだ状態で。

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