その31 ページ31
取り合えず風呂に入るように伝え
着替え一式を投げつけといた。
顔面でキャッチしたようだが知らない。
それは撮り損ねたお前が悪い。俺じゃ無い。
「……『クロサキ』…?いや知らねえな。
俺にそんな知り合いいたか…?いないだろ」
そう思ってパソコンの検索機能を引っ張り出し
クロサキ と打ち込んで検索にかける。
すると出てくる出てくる、
名前に写真に個人情報がズラズラと。
………うん?
「待ってこれさっきの激イタ女じゃねぇか」
写真の女は無表情だが
あのゴスロリを着て俺に恍惚とした表情を向けていた女と瓜二つだった。
いや、本人だろ。こんなのが2人とか信じたくねぇ。
双子の可能性は無い。いや、家族構成の欄に一人っ子と書いてあるから問題ない。こいつは本人だ。
「……お?」
ふと鳴り出す携帯電話に首をかしげる。
もう夜も更けてきたし、この時間に電話をかけるなんて余程だろう。いやほんと。
しかも非通知ときたらもう
不審者じゃ無いですかヤダー。
急ぎの用事ならもう一回電話入るだろうし。
そう思って一度目は出なかったのだが
そのあと放置してみたら鳴るわ鳴るわ。
非通知の通知が溜まりに溜まってえげつないことになっている。非通知の通知って紛らわしいな?
あまりにも煩いのでちゃんと出ることにして
携帯電話のロックを解除する。
「__はい、もしも」
『A君か』
静かだが威圧感のある声が鼓膜を刺激する。
声からして男。うん、男なんだけど
安室透ではない。誰だお前。
「いや、あの、誰ですか」
そう問いかけると忘れたのか、と残念そうな声が
ため息混じりに聞こえてきた。
『…いや、無理もない。あれは酷かったのだから』
__いやだから誰だよアンタ。
そう言いたいのをぐっと堪えると
向こうからああ、と思い出したかのように
『数年前の事故…いや事件の時以来か?
戸田A君。……いや今は柊木先生の方が良いかな?』
「……えーと、その、失礼ですけど
お名前をお聞きしていいですかね…?」
いや声は聞いたことあるんだけどさ。
誰だったか全く思い出せねぇんだわ。
『__ああ、私か。
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あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援しています(*´∀`) (2019年3月28日 12時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - この世界観好きだ…更新待ってます! (2019年3月26日 11時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9d0d0719af (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@岩動(プロフ) - ノルゼリイさん» コメントありがとうございますー!中々の苦労人ぶりに作者自身こうなるはずでは…!と嘆いていま(せん) パソコンは……成り行きですね!壊しちゃいました…。更新頑張っていきます! (2019年2月15日 12時) (レス) id: 1d5638e044 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - 久しい更新嬉しいです!どんどん苦労人へと変化しちゃいましたね……パソコンなんてやばかったですもん。これからも楽しみにしてますー (2019年2月15日 12時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2018年11月12日 0時