その12 ページ12
そうと決まれば。
俺は書類を作成し始めた。
普段、書類作成は特別移住者が来てから
その場で作り出すのだが
最近は…その、色々忙しかったのもあって
色々と溜まってたんだわ、うん。
ちなみに俺の管轄の『名探偵コナン』の世界には
ifの世界線がいくつもある。
少なくとも10個ほどは。
というか特別移住者が余計に救済とかするたびに
世界が分離していくから、細かい数はしらねぇ。
そんなん数える間にまた新たな移住者が来るっつの。
だから基本的に、特別移住者同士が
同じ世界で会う事はない。
よっぽど時空が歪んだり、変なことをしない限りは。
「……えーと、今回はコイツら…って多いな」
溜まっていた処理すべき書類の量を見て
燃やしたい衝動に襲われる。俺は悪くない。
3日ほど居なかった俺も悪いが、
これ、本格的に増員したいな。うん。俺死んじゃう。
その書類から今回やらかしたサクラマなる女の後始末を押し付ける…いや、違う。お願いする奴を
選抜しなきゃならねぇんだよな。
「…コイツは…目的が安室だ。黒に触れるあかん。
コイツ……は個人的に気にくわねぇから行かせねぇよ。ヒロアカの管轄のやつに任せた方が良さそう。頭良くないみたいだし、すぐ身バレすんだろ。
…ったく、まともなのがいねぇな」
ペラペラと雑に簡易的に纏められた書類を見ていると
隣にあった書類の束が床に向かって崩れ落ちた。
「何でだよ」
どうやら重心がずれてたらしいな、当たり前だが。
短くため息を吐いて書類を拾い集める。
そして一枚の簡易書類に目が止まった。
「……コイツ、面白そうだな」
俺は早速、其奴をこっち側に呼ぶように手配した。
ちなみに言うが、俺以外の人間をこの空間に連れてくるワープ的な事は出来ない。管轄外だ。
それは神様的な役割のやつがやってくれっから。
俺がこの世界に来ることを許可する書類を書き、
その呼び出すやつが当事者を連れてきて、トリップ。
そんな流れが…普通なんだがな…。
最近は書類より先に体が来てたりするために
戸籍がないだの金がないと言う事件が起きるわけだ。
送迎管轄のやつ人が変わったのか?変わったよな。
__そう考えていると
目の前に例の写真の男が現れた。
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あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援しています(*´∀`) (2019年3月28日 12時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - この世界観好きだ…更新待ってます! (2019年3月26日 11時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9d0d0719af (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@岩動(プロフ) - ノルゼリイさん» コメントありがとうございますー!中々の苦労人ぶりに作者自身こうなるはずでは…!と嘆いていま(せん) パソコンは……成り行きですね!壊しちゃいました…。更新頑張っていきます! (2019年2月15日 12時) (レス) id: 1d5638e044 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - 久しい更新嬉しいです!どんどん苦労人へと変化しちゃいましたね……パソコンなんてやばかったですもん。これからも楽しみにしてますー (2019年2月15日 12時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2018年11月12日 0時