是国竜持には双子の妹がいたけど、本当にそっくりすぎて竜持がより女に思える件 その４

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作るものが決まったら買い物に行くことに

竜くんの提案で、いつも私が行く店に

竜「あとは…」

『竜くん、あれ、あれ』

竜「あぁ、そうだね。ありがと」

『うん』

２人で並んで歩いていると、不意に私の菜を呼ぶ声がした

「Aお姉ちゃん！」

『えっ…？』

声のした方を見ると、小さい男の子が走ってきた

「Aお姉ちゃん！」

『あ、えっと…』

キラキラした目でこちらを見てくる男の子

どうやら私はこの子と面識があるようだ

「お姉ちゃん、ボクのこと忘れちゃった…？」

悲しそうな顔をする男の子

『…ううん、そんなことないよ。久しぶりだね、元気だった？』

目線を合わせるようにして屈むと、嬉しそうな笑顔が近くなる

「うん！ボクね！あの時お姉ちゃんと約束したから勉強がんばってるよ！この前テストで100点とったんだよ！」

『わぁ！すごいね！よく頑張ったね！』

頭を優しく撫でるとえへへと照れくさそうに笑った

「それとね！ボク、お姉ちゃんの出てるアニメ見てるよ！お姉ちゃん、全然違う人みたいで本当にすごいよ！」

『そう？ありがとう、嬉しいな！』

「しゅう…！あなたまた…あら、Aさん…」

『あ…お久しぶりです』

母親と思しき人が近づいてきた

「お久しぶりですね。こちらの方は…」

竜くんを示してそういった

是「Aの兄です」

変装しているとはいえ、笑顔はアイドルオーラがある…

「あ、そうでしたか…。この前は本当にありがとうございました。あれからしゅうは本当に勉強を頑張って…Aさんの出演してるアニメも全部見るんだって聞かなくて」

『そうなんですか…』

それから少し言葉を交わして、親子は去っていった

「ばいばい、お姉ちゃん！またね！」

『またね、しゅうくん』

振られた手を振り返す

少しだけ心が温かくなった気がした

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