【鬼滅の刃】鬼斬り様は報われない【男主】

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「もーやだよ、
なんだよここ…マジでなに…」


語彙力のかけらもないAです。
ついさっき、俺は罪をおかしました。人殺し…いや、鬼だからこれはセーフか…？

不思議なことに刀で切った途端、コイツ炭みたいにボロボロ崩れていったんだぜ…怖いわ。
証拠は跡形もなく消えたので無罪ですね、ははは。


…しっかし、ここ何なんだろうな…。
みたこともないからよくある転生！って奴か？


「………ないな」


転生ならもっと最強設定とかチートとか色々特典つくだろうし…初っ端から死にかけやしないだろう。


__だから俺はここを《パラレルワールド》と仮定することにした。さっき刀に反射して見えた俺の見た目が色以外おんなじだったことしか仮定条件は無かったけど、何も分からない世界ってよりは俺の気も楽だ。


　



「…ここで鬼斬りをして生きている東門A…ってことでいいんかなぁ…」


名前は…いや、とりあえず東門Aだろうし…
あ、でも違うって言われたら困るから記憶喪失ってことにしておく…？名前聞かれたら「ハッ、思い出した！」ってリアクションとれば相手も違和感ない…かなぁ…よく分からんけど。



「お仲間はいるのかな……もしかしてこの世界の俺ってぼっちか…！！？」


だからこんな森の中に1人でいるのか、と内心寂しく思っているとまたもやガサガサと草むらをかき分ける音。また鬼か、と思い刀に手をかけると

そこから飛び出してきたのは黒の詰襟の服を着た綺麗な女の人。羽織が蝶の羽みたいで綺麗だなぁ、とぼんやり見ていると、彼女が俺を見て目を見開いていた。


「っ東門さん！！？」

お。俺の名前は東門なんだな、と内心ガッツポーズをしながら感情をあまり出さないように嗚呼、と答える。……いや、だって俺東門です！って元気に言われても向こうも困るでしょ…。


「なんっで、貴方は死んだはずじゃ」

エッなんで知ってるんですか。そう言いそうになるのを堪え、俺を勝手に殺すな、と誤魔化した。

もしかして俺の独り言聞いたたのか…と思いつつチラリと彼女に目を向けると、信じられないものを見るような目で俺を見ていた。……これこっちの俺死にかけたたんじゃね…？そう思わざるを得ないぐらいに彼女のリアクションが大きすぎる。

これが演技なら芸人なれるよ、お姉さん…。



「貴方は鬼に殺されたと報告を受けたのです」


__悲報。

俺、勝手に殺されていました。

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