ご ページ5
内心慌てながらも
彼の攻撃を往なして
僕は彼にまた問いかける。
「その、力はなんだ」
「誰が、教えるものか！！」
まあ、そうなるよなー。うん。
僕、今敵だもんね。
無抵抗の人に個性使っちゃった悪いやつだもんね。
でも、何かがすれ違っている気がするんだ。
こう、なんというか、根本的に？
「言っておきますけど、
僕を倒してもまだ太宰さんや、クニキダさんが__」
「そう、そこだ」
僕は彼の両腕をがっしりと掴み
双眼をじっと見つめ、言う。
「君は何のために僕に刃を向けている？」
「…そりゃあ、保護しようとした人が
逃げ出したとなれば
総力を挙げて…」
うん、きっと。
彼らは僕を保護しようとしていたんだろう。多分。
だが、僕が話も聞かずに逃げ出した挙句
よく分からない力を使って
社員に怪我を負わせたのだから
危険だ、と判断されたんだろう。
__だが、僕にもきちんとした言い分がある。
「荒事専門とかは先に言ってくれないと
僕、心の準備できないからな！？
結構本気で殺されると思った」
そう彼に笑いかけた瞬間、
何処からともなくナニカが飛んで来た。
嫌な予感がして避けると、
地面に突き刺さったのは標識。
「あれ、これって投げちゃあダメでしたっけ？」
そしてその重たいはずの標識を片手で持ち
ブンブンと振り回す雀斑の青年と目が合い、
僕はサァ、と血の気が引いた。
これ、現実見ても見なくても死ぬって思うよ。
しかも彼、笑顔だよ。怖いよ。
「賢治くん！！！？
それは牛とかに通用する手であって、
人にやっちゃ__」
ナカジマが説得させていたのだが、
力が緩んだのか
彼の手から振り回していた標識がスッポ抜けた。
そしてそれは僕の方へと飛んでくる。
「えっ」
とにかく、何時ものように
個性を発動させるために笑みを浮かべて
心の中で呟いた。
クラウン、と。
刹那、響くは肉のひしゃげる音。
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printemps(プランタン)(プロフ) - 続き見たいです！ (2020年5月8日 17時) (
レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
伏見(プロフ) - 此方も見させてもらいました！！！！やっぱりどの作品も面白くてドキドキして！！！大好きです！！両立頑張ってください！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 0ddd17ae02 (このIDを非表示/違反報告)
雪雷(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2019年3月23日 10時) (レス) id: b0f6824b77 (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月24日 15時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
零 - おわってしまったのですか？そうだとしたらとてもかなしくおもいますとてもいいさくひんだったのでこうしんをおまちしています (2018年6月16日 20時) (レス) id: 3ed6686768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐峅
| 作成日時：2017年4月30日 8時
