twenty_seven ページ27
__眩い光が差し込む本丸。
「……ああ、夜が明けたようですね」
私はポツリと呟き、持っていた箒などをしまいます
あの後出来る限り掃除などをしましたが
やはり月明かりだけではうまく動けず
思ったよりも進みませんでした。
やはり無理をしないで今日やるべきでしたかね……
でもそうしたら彼らが風呂に入れなくなりましたし
……いえ、これは今考えても意味がありませんね。
シャツについた埃を軽く払い
ぐっ、と体を伸ばす。
ボキボキとえげつない音が鳴りました。
同じ体勢での作業は凝りますね。体全体が。
「さて、湯でも沸かしますか」
先に風呂に入ってもらいましょう。
そして彼らが入っている間に
朝餉の準備をしましょうか。
「__早いんだな、使用人」
まだ眠たそうな薬研殿が目をこすりながら
部屋から出てきました。
「薬研殿、お早うございます。
いつもの事ですからお気になさらずに」
チラリと彼の出てきた部屋を覗くと
まだ鶴丸殿は寝ていらっしゃった。
昨日の今日で傷を治したのだから
まだ起きてはこないでしょう。
「お風呂の準備が出来ておりますので
よければ先にそちらへ」
「お、そいつは有り難いな。
さっそく使わせて貰うぜ」
久しぶりの風呂だったのでしょうか。
嬉々として着替えを持って
風呂へと向かって行きました。
……そりゃあそうですよね。
風呂釜の汚れ具合からみて
長い間使えなかったでしょうし。
「__朝餉を」
狐が持ってきてくれたものを見て
どうしようか、と悩む。
野菜炒め……は味付けが単調で
嫌いな方もいるやもしれない。
鍋、は時期的に暑すぎますね。
「……お粥のようなものにいたしますか」
狐が確かもう少ししたら
米を持ってきてくれるはずなので
お粥は作れます。
……それに細かく刻んだ野菜を入れますかね。
あとは適当に作りますか。
「__審神者どの！！！
お米を持ってまいりました！！」
何もない空間から出てきた狐に少々驚きながらも
それは表に出さないようにして
ありがとうございます、と少し微笑んだ。
まあ、そのあと
手作りの飴が欲しいとせがまれましたが。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
孤縷 - えっと…今後、更新の予定はおありでしょうか。お待ちしています。終わらないで…！ (2018年3月19日 15時) (
レス) id: 6e76e80232 (このIDを非表示/違反報告)
あい - よーし、政府ちょっとあんたの家教えて？同じ目に遭わせてやるから(*⌒▽⌒*) (2017年6月2日 23時) (レス) id: 332d0053d7 (このIDを非表示/違反報告)
佐峅＠暹羅(プロフ) - LOVE&Animeさん» 在り来たりな小説だときっと皆様の目には止まらないと思ったのでちょっと斜め上を行ってみました！これからもっと複雑にしていけたらなぁと思っております！！コメントありがとうございます！！励みになります！ (2017年2月17日 10時) (レス) id: 69415a49e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐峅＠暹羅(プロフ) - 浅葱さん» 返信遅くてすみませんっ！！更新頑張っていきます！主人命って感じの夢主ですからねぇ……うふふ← (2017年2月17日 10時) (レス) id: 69415a49e7 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE&Anime(プロフ) - 刀剣乱舞の小説を見てきて、執事という夢主は初めてで、とても面白いです! 主人をなくし、そして屋敷までもが… これからどうなるのか楽しみです！更新頑張って下さい！ (2017年2月17日 2時) (レス) id: 55de396f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐峅
| 作成日時：2016年7月28日 14時
