ごじゅーろーく ページ6
どっちみちリスクが高いほうを
避けるべきだと考えると
そのまま帰って、自宅を知られるのか、
お茶をして僕の精神がゴリゴリと削られていくのか
どっちがいいかなんてわかりきっただろう、
結局僕は彼らとお茶をしています。
あ、あのストーカー系女子は帰ったみたいだよ。
「__んで、君は誰？」
そう名前の分からない男に言われ
ちょうどいい、と笑いかける。
「僕は明寺 Aといいますー。
おにーさんは？」
「僕は江戸川乱歩。
気軽に乱歩さんとでも呼んでくれていいよ」
乱歩さん、ね。
うん、よし、覚えた。
「……んで、まーァた怪我したのかい、A」
与謝野せんせーに包帯を巻かれた足を
つん、と突かれる。
それだけでも僕の足は悲鳴を上げた。
「ったぁ！！？
せんせー、やめてくださいよう！！
まだ完全には塞がってないんですー！」
そう言うとおや、と不敵に笑う。
「じゃあ、妾が治してやろうか？」
「……いや、僕自然治癒派なんで。
結構です、大丈夫です」
全力で拒否させていただく。
この前の言葉がまだ耳に残っているんだから
ちょっとばかりまだ抵抗があるかなー。
____と、突如となく
扉が開いた……というか吹き飛んだ。
そしてその破片が僕の飲んでいた
紅茶のカップに当たる。
ガチャン、と小さな音とともに
僕のカップは割れ、
入れ物がなくなった液体は重力に従い
そのままテーブルへ。
「__あ」
僕はゆっくりと立ち上がりそちらへとむかう。
なんか、事前予約がどうとか
ノックがどうとか言ってるけどどうでもいい。
「ねーえ、おじさーん」
僕は一番前にいたおじさんに
にこり、と笑いかける、
「おじさんのせいで
楽しい楽しいお茶の時間が台無しなの、分かる？
だから、そのまま動くんじゃねえぞ、クソが」
そう言うや否や周りの奴らが
様々な方向に発砲しだした。
壁や窓ガラスに当たったりして危ない、
「__ねー、動くなっつったよねー？
おじさん、耳遠いのー？」
ここは煽っていくスタイルで行こう。
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悠寿(プロフ) - 終わり…ですか…？続きがすごく気になります！！ (3月10日 18時) (
レス) @page15 id: 5a173e58b1 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - え、 もう終りですか? (2020年10月13日 21時) (レス) id: d28b4c6020 (このIDを非表示/違反報告)
でぃちゃ(プロフ) - うわーーー！！！最近あんまり好きな小説が見つからなかったんですけどこれ最高です！好みドンピシャでオタクがビックバンを起こしました。地球育てられるレベルで尊いを叫びましたありがとうございます (2020年8月24日 22時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月24日 18時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
かかさ - 更新続けてくださいませんか・・・？ものすごく途中が気になります！ (2017年4月2日 22時) (レス) id: 15263e3df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐峅
| 作成日時：2016年7月18日 19時
