【ONEPIECE】Spadaccino di Silver 【男主】 (ページ20)

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　　夢見２。ページ20

　

　

遠くの方から声が聞こえる。

　

　

　

　

＿＿＿きろ

　

　
　

＿＿＿＿起きろ

　
　

　

　

「おい、起きやがれ!!!!!!!」

　

と、勢いよく殴られる。

　

　

　

「おわぁ…!!!?

　

なんだよォ……
せっかくやっと寝れたと思ったのにさァ」

　

　

　

　

僕は殴られた腹をさすりながら
殴り付けてきた相手を見る。

　

　

　

　

　

　

「………君、知り合いに似てんだよなァ。

　

会ったことある？」

　

　

僕は相手の顔をじっと見つめながら
周囲を探る。

　

　

　

　

「………さぁな…

　

それにしてもあんた、どこから来たんだよ？

さっき俺が通った時はいなかった気がするけど」

　

　

　

相手は短い金色の髪を風に揺らしながら
僕に警戒している…気がする。

　

　

　

　

　

　

　

「……さァな？

実は僕も分からないんだよねェ。

　

　

一応、自分の船で寝たはずなんだけどさァ…」

　

　

　

僕はふと、視線を落とした。
　

　

　

　

　

　

　

　

「………それ、どこで手に入れた？」

　

　

　

僕は相手に瞬時に抜いた太刀を当てる。

　

　

相手の首には、

僕が作った、鎖があった。
　
　

　

　

　

　

「………覚えてないのか…？」

　

　

　

　

相手は僕をじっと、

品定めするように見つめている。

＿＿どこか、哀しみがある瞳で。

　

　

　

　

　

　
　

　

　

　

「………なんてなァ

　

　

覚えてないわけないだろ？」

　

　

　

一度言葉を切って改めて相手の名前を呟く。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

＿＿＿サボ。

　

　

　

呟くと同時に、

僕の周りが色褪せていき

　

　

　

　

最終的には、闇が襲った。

　

　

　

　

そして闇に目がなれると
そこは何時もの船上だった。

　

　

　

　

　

「…やっぱ、夢かァ
　

　

　
そうだよなァ………

サボはもういないんだよなァ………」

　

　

　

　

　

＿＿＿出来ることならば

また会いたいけど

無理だろうなァ…。

　

　