第87話 ページ7
ー遙sideー
「……A？」
真琴の家の方から出て来て、走ってどこかへ行ってしまった
その後ろ姿は、間違いなくAだった
少し不思議に思っていると、その後に真琴が出て来た
「真琴、どうしたん…」
Aの行った方をジッと見る真琴
途中で、声をかけるのは止めようと
思った
何かあったんだ
率直にそう思った
「ハル……俺、フられた」
「は…？」
「Aから、別れようって」
そう言う真琴の目は、ずっとAを見ていた
…この間まで仲の良い恋人同士だったのに？
あり得ない…
「どうしたら良いかな、ハル」
やっと俺の方を向いた
……と思ったら、真琴は苦しそうな笑顔を見せた
八の字眉毛が益々下がっている
眉間には、シワが出来ていた
「お前はそれで良かったのか」
俺は買い物に出る為に外に出て来た事を思い出した
持っていた鞄を肩にかけ、真琴の一歩前へ出る
「良くないよ、だって俺……本気でAが好きなんだ」
真琴が今、どんな顔をしているか分からない
ただ、声が震えていた
「だったら引き止めれば良かっただろ、追いかければ良い」
「出来ないんだよ、もう」
こいつらの事情は知らない
だけど、このまま終わる気がしてならなかった
ー真琴sideー
「じゃあな」
ハルはそう言ってどこかへ行ってしまった
多分買い物だろうけど…
みっともない所、見せちゃったな
Aといた時は我慢出来たのにね
どうしても、涙が出てくる
堪えようと思っても堪えられなかった
かっこ悪いって自分でも思う
でも、それと同時に確信した
今まで一番愛していたのは、Aだった……それだけ、わかった
「帰ろう…」
部屋に入ったら、Aのアドレスも何もかも消そう
忘れよう、Aとの思い出を
……あの投票用紙も、貰ってくれなかったブレスレットも……全部捨てるんだ
俺には必要無い
またいつか、良い人が見つかる
その時は、Aに捧げた愛をその人にあげるんだ
尽くして、ずっと、幸せになれるように……
____________
おはこんばんわ！
突然ですがニュースです！
なんと、この小説が『Free!』で通常検索すると一番上に来るようになってました！
どういう仕組みなのか詳しくは分かりませんがとりあえず報告しておきます…
すっごく嬉しかったです！！
これからもよろしくお願いします！
落ち着いてきたら短編集とかも作りますかね…(´-`).｡oO(
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初音ツバキ(プロフ) - 永遠の高校生さん» ええ！？大丈夫ですか？？（；゜０゜）お返事が遅くなって申しわけありませんが、コメント本当に感謝です！励みになります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の高校生(プロフ) - 泣きすぎて、脱水症状が出るところでした。 (2015年10月28日 23時) (レス) id: c000b33630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅか - 真琴との別れのところでは、涙が止まりませんでした…。時間が掛かってもいいので次は幸せになってほしいです！ (2015年7月30日 11時) (レス) id: 9e29681e3d (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！m(_ _)m最後まで嬉しい言葉の数々…！感謝しきれないくらいです(T . T)これからもどうか宜しくお願いします (2015年5月14日 22時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - こんばんは(*´▽｀*)すごく面白かったです！宗介とずっと幸せでいられますように☆続編＆新作すっごく楽しみです！ (2015年5月14日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
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