第92話 ページ12
ー夜・山崎宅ー
ピピッ
もう寝よう、そう思った時電話が来た
凛くんかな？
…………兄さんだったら、良いのに
ピッ
「もしもし…」
『…もしもし？』
この声…！
「なんで番号知ってるの…！七菜香？」
七菜香には教えてないのになんで…
『前、優姫の携帯見た時にメモしてたの。もしもの時の為に、ね？』
……根性ひん曲がってる
「あのさ、七菜香」
『なに？』
「もう私に関わらないで。私は七菜香の望み通り、真琴先輩と別れたから」
『……そういう事じゃないんだ』
じゃあどういう事なの？
意味が分からない
電話なんて姑息な事しないで、面と向かって言えば良いのに
『真琴先輩は、まだAの事が好きだから……嫌いにさせたいの』
「…させれば良いじゃん」
普通そんな事本人に話す？
真琴先輩は………七菜香の作戦には乗らないと思うけどね
いつから、こんなおかしくなったのかな
『うん。協力してね』
今、七菜香の顔は恐ろしく笑顔だと思う
片想いは、人を変えるんだね
七菜香はそれを拗らせてしまっただけ
「……噂くらい、いくつでも流せば良い。信じる人は信じれば良い」
私には、ちゃんと味方がいる
私には、兄さんがいればそれで良い
「じゃあね」
ピッ
そう言って強引に電話を切った
会いたい……兄さん
明日で兄さんは高校生じゃなくなる
春から大学生になって、私とは別々になるの
………年に一度会えるだけで良いの
なんだか織姫と彦星みたいだけど、それが本心
誰に反対されたって、私は逆らう
覚悟は出来てる
私が兄さん出来る事を、精一杯やろう
ー数日後ー
「世良先輩」
「お、今日は来たか」
私服の世良先輩が、監督と話していた
卒業、したからね
「私……次期部長は辞退します」
「…え？」
「監督、今日を持って陸上部を辞めさせて頂きます」
これは私の意思で決めた事
「ちょっと待て、そんな事許されるはずがない。っていうかなんで辞めるなんて…」
世良先輩は困ってる
そりゃそうだ。急に辞めるなんて言い出す人、見た事無いもの
「私に、陸は合わないような気がして…」
そんなのただの理屈
合う合わないなんて関係ない
まだ誰にも言えない、夢が出来たから
__________
更新を疎かにしてしまってすみませんでした
ゴールデンウイーク中は一日に何度か更新すると思います
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初音ツバキ(プロフ) - 永遠の高校生さん» ええ！？大丈夫ですか？？（；゜０゜）お返事が遅くなって申しわけありませんが、コメント本当に感謝です！励みになります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2015年11月2日 18時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の高校生(プロフ) - 泣きすぎて、脱水症状が出るところでした。 (2015年10月28日 23時) (レス) id: c000b33630 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅか - 真琴との別れのところでは、涙が止まりませんでした…。時間が掛かってもいいので次は幸せになってほしいです！ (2015年7月30日 11時) (レス) id: 9e29681e3d (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！m(_ _)m最後まで嬉しい言葉の数々…！感謝しきれないくらいです(T . T)これからもどうか宜しくお願いします (2015年5月14日 22時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - こんばんは(*´▽｀*)すごく面白かったです！宗介とずっと幸せでいられますように☆続編＆新作すっごく楽しみです！ (2015年5月14日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
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