第7話 ページ8
ー翌日ー
「遙、起きて」
そんなAの声で目覚めた
「何時…」
目を擦りながら聞いてみた
「八時だよ。朝ご飯作ったんだけど……」
嫌な予感がする←
ー台所ー
サクッ
「なんだ、問題ない。食える」
「えっ、でも黒焦げじゃん」
「もっと酷いのを想像してたからな食えない鯖じゃない」
むしろ美味い
こいつが作ったんだ
不味いなんて言うはずないだろ
「……頑張ったな」
ついこの間までフライパンから火を出してたヤツがちゃんと焼けるようになってる
成長したな
「……ありがと」
照れ臭そうに笑うそいつは、やっぱり綺麗だった
ー数時間後ー
「……俺邪魔だったかな」
「一時間も居て何言ってる」
一時間前、真琴が入試の合格通知を持って遊びに来た
「っていうか何でAがハルの家にいるの？」
「昨日泊まったからだ」
「………ねえ、この際だから聞いていい？」
はあ、質問の内容は容易に想像出来る
「二人って付き合って…」
「付き合ってない」
「でも、両想いなんでしょ」
……ほらな、バレてた
昔からこういう事には鈍いと思ってたけど……違ったみたいだな
「知ってる」
「じゃあ何で…」
「俺にも考える時間がいるんだ。真琴は黙っておけ」
誰かに言われると、余計に焦る
「もー、そんな事言ってるとこのまま終わっちゃうよ、いいの？」
「うるさい、お節介」
「……二人には幸せになって欲しいんだ」
何でそこまで気にかけるんだ…
「東京に行って心細くなった時、Aが隣にいたら良いでしょ」
ヘラリと笑ってそう言いのける真琴
「……確かにな」
そんな適当な返事を返す
真琴も期待はしていなかっただろうから
……それより、あいつと俺の合格通知はまだ見てないんだ
明日、一緒に見る事になる
どちらかが落ちていたら……
まあ、そんな事はあり得ないだろう
あいつが落ちるはずないし、俺は推薦を貰って入試を受けた
「あれ？真琴も来てる」
飲み物を買いに行っていたAが帰ってきた
「良かったー三本買ってて。あったかいのだけど飲む？」
「良いの？ありがとう」
「はい、遙」
赤くなってる鼻を擦りながら飲み物を俺に差し出す
「……ん」
いちごみるく…？
「……これお前のじゃないのか」
「えー違うよ？私甘いの苦手だし」
そう言いながらココアの缶を開ける
……苦手なんじゃないのか←
普段は絶対に飲まないいちごみるく
それは少し温かくて初めて感じる味だった
続く (更新停止中)
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初音ツバキ(プロフ) - azusaさん» ありがとうございます！！ (2015年5月23日 19時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
azusa - ハルちゃん大好きです！これからも頑張ってください！！ (2015年5月23日 19時) (レス) id: 8c1e5d9296 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - もちろんですよ♪リクエストもいくつも聞いてもらってありがとうございます！ (2015年5月16日 0時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！この小説は早く終わると思うのですが、どうぞ応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年5月15日 21時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - こんばんは！こちらの作品も素敵です☆続きが楽しみです！ (2015年5月15日 21時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
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