第4話 ページ5
明日は土曜だな…
そろそろ、母さんたちが帰って来る時期だし片付けでもするか？
物置とか埃っぽいしな…
ついでにもう荷造りも済ませておくか
出発日は一週間後
飛行機で、東京に行く
真琴と下見に行った時は結構広かったし、冷蔵庫もそれなりのを買った
荷物出して風呂入って買い出しに行ってやっと一息つけるのか
元から一人暮らしみたいなもんだったしな
父さんに母さんが、ついて行くって言ってから何年経ったか……
結構経ってるんだから慣れるよな
それより心配なのは真琴だ
…部屋が近いから良いけど、洗濯機
とか壊しそうだな←
ピッ
水が溜まった所で、湯を沸かす
カチャ
風呂場の戸を閉めて、台所に向かう
Aが皿を拭いている所だった
「おかえり」
ニコリと笑って拭いていた皿を机に置く
カチャ…カチャ
皿を数枚持って戸棚に並べる
当たり前だけど、綺麗に洗えてる
まあ基本几帳面だしな
料理が出来ないのが不思議だ←
「明後日、卒業式だね」
「そうだな」
「それが終わったら、合格通知見るんだよ」
俺たちは約束していた
本当は合格通知票なんて、とっくに届いてる
だけど卒業するまでは見ないようにしよう
Aと俺でそう約束していた
「卒業する時、泣いちゃうかも」
また口を噤んで、喋り出す
「あまちゃん先生、悲しむかな」
Aは天方先生と特別仲が良かった
水泳部とも基本仲が良かったし、同性だし、話しやすいんだろう
「…また、会いに行けば良いだろ」
卒業しても学校に行く事は禁止されてない
卒業生が来る事も、少なくは無かった
「…そうだよね」
皿を拭き終わると、俺の隣に来て、少し背伸びをして皿を片付ける
俺に渡せば良いのに
「お風呂、見て来るね」
「ああ」
チチッ
ヤカンに水を入れ火をつけて沸かす
…この間買ったやつで良いか
Aが好きと言っていたハーブティー
偶然見かけて買ったまま封を切ってない
真琴が見つけて色々聞いてきたけど無視した事を覚えてる
…好きなやつの好きなものを聞いて
買って来たなんて言えないだろ
まるで俺が浮かれてるみたいだ
「まだ冷たかった」
わざわざ俺の隣に来て報告する
頭一つ分小さいAは、何故かヤカンを覗き込んでる
そして、ハーブティーに気付いた
「遙もそれ好きなの？私いっつも飲んでて…」
嬉しそうに俺の顔を見上げながら言う
「知ってる」
「え？話したっけ…」
ヘラッと笑いながら言った
お前が覚えてなくても俺は覚えてる
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初音ツバキ(プロフ) - azusaさん» ありがとうございます！！ (2015年5月23日 19時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
azusa - ハルちゃん大好きです！これからも頑張ってください！！ (2015年5月23日 19時) (レス) id: 8c1e5d9296 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - もちろんですよ♪リクエストもいくつも聞いてもらってありがとうございます！ (2015年5月16日 0時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！この小説は早く終わると思うのですが、どうぞ応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年5月15日 21時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - こんばんは！こちらの作品も素敵です☆続きが楽しみです！ (2015年5月15日 21時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
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