第66話 ページ26
ー一階ー
「…兄さん？」
なんでいるんだろう
最近よく帰ってくるよね
「おう、上で何してたんだ？」
欠伸をしながらそう言った
何にも無いような顔してるけど、優姫にちゃんと返事したんだよね
優姫と、付き合ってるんだよね…
「…晩飯、出来てるけど」
「ごめん…………今、あんまり食欲
無い」
「そうか、じゃあ明日にでも食べろよ」
笑顔でそう言ってくれる
ああ、大好きだよ、兄さん
本当は結ばれたいと思ってる
けどそんな事、出来ないんだよ
手を握る事も出来ない
これから先私の恋は実ったとしても皆に迷惑をかける
多分私たちの辛さも増す
…そんななのに、両想いになりたいなんて……バカみt…
ペタッ
「うっ…わ？！」
兄さんの冷たい手が私の額に触れる
氷のように冷たかった
「何…？急に…」
びっくりして、そんな素っ気ない返事しか返せなかった
もっと可愛い返事の仕方とかあるでしょ
心の中で言い聞かせるけど、そんな事出来ない
しようとした事が無いんだから
「元気なかったからな、らしくねえぞ」
ニカッと笑う兄さん
その笑顔は、これから優姫のものになるんだね
「……泣くなよ」
ああ、どうしよ
バカみたいって思ったばっかりじゃん
なんでこんなにも愛しいと思えるんだろう
叶わなくて良い恋なんて無い
誰だって叶えたいと思ってる
私だって……そうなんだ
ー数時間前ー
ー宗介sideー
…A、江野上との事もう聞いたのか？
様子がおかしかった
それとも、また真琴と何かあったか
卒業の時期になって、あいつらの関係が少しずつ変わって来てる
上手くいけば良いと思ってる自分と上手くいかなければ良いのにと思ってる自分がいる
……………俺は、Aを忘れる為にOKを出した
あいつが好きなわけじゃない
理由をつけて説得したら、簡単に了承した
悪いと思うけど、これで忘れられるなら本望だろ
………つーか今さら付き合っても、あんまり一緒にいる時間無いだろ
どうするかなぁ…
ー翌日ー
「兄さん！起きて！」
「…はぁ……？」
どうやら椅子に座ったまま寝てたらしい←
Aに叩き起こされた
「今何時……」
時計を確認する
…なんだ、八時か………八時？！
何でそんな時間に起こされなきゃなんねえんだ
「出かけよう、兄さん」
朝日に照らされているAの顔は、綺麗だった
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初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！Part3でも是非感想を書いて頂ければ嬉しいですo(^_^)o (2015年4月15日 21時) (
レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - おめでとうございます☆＆パート3全力待機です(*´▽｀*)楽しみすぎます♪ (2015年4月15日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - なな＠宗介＆まこちゃんloveさん» ありがとうございます！！率直な言葉が一番嬉しいですね…(T . T)！ (2015年4月15日 17時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
なな＠宗介＆まこちゃんlove - この小説大大大好きです！！これからも応援してます (2015年4月15日 14時) (レス) id: d57fabd073 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - kikiさん» 最高だなんて…！私にはもったい無いお言葉です(つД`)なるべく早く作りますのでこれからもどうかよろしくお願い致します(*^^*) (2015年4月15日 13時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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