第62話 ページ22
ー四日後ー
ーAsideー
「おはよ、優姫」
「おはよう…」
また一週間前の優姫に戻ってる…
「明日だっけ、兄さんからの返事」
不思議と優姫と会話してる時は兄さんの事をあまり考えない
「うん、もーやだ…」
「やだって……でも返事聞きたいんでしょ?」
「まあね…っていうかA、橘先輩とどうなったの?」
あー…私にも問題があったんだった
「一言も喋ってない…」
「一言も?!」
「うん…」
あれから喋りかけようとしても何故か出来なくて、真琴先輩も喋りかけて来てくれない
だから一言も喋ってないし
「最近さ、七菜香とお昼食べないよね」
「ん…」
しかも真琴先輩と七菜香が一緒にいるのを度々見かける
…私たちの所にも来なくなったし
「でも、私にも原因があるかもしれないから…」
「まあ、七菜香に限らず気を付けた方が良いよ」
「?」
「橘先輩、今週だけで…六人に告白されてるよ」
「はぁ!?」←
うわっ、やばい…
皆こっち見てる
咄嗟に手で口を抑えるけど、クスクスと笑われていた
「Aちゃん怜ちゃんみたいー」
渚が言う
「ちょっと渚くん!どういう事ですか!」
そんな二人の、大きすぎる声で話す
会話にもクラスはざわつく
……まあ良かったかな
アリガト怜くん!←
「それホント?」
「本当だよー、当然全部断ってるけど」
…浮気なんてする人じゃ無いしね
「全くアンタたちはお騒がせだよねー…」
そう言う優姫の顔は少し疲れていた
ー優姫sideー
橘先輩もそうだけど、Aにも告白したい、とかいう人やラブレターが来てた
しかもほとんどが他校から
何でかって言うと、Aは電車通学で、他校の人と接する機会がある
そして、陸上部でも交流練習会とかあるし
それに…岩鳶の生徒はAが橘先輩と付き合ってる事を知ってるけど…
他校の人は知らないから、バンバン
送ってくるわけね
…お騒がせだよ、ホント
っていうか何が一番複雑かって言うと、鮫柄学園からもラブレター来てたんだよね…
A、一人一人に返事するから渡さない方が良いのかなぁ
「Aさん、三年生の方が呼んでます」
Aの近くに来て、龍ヶ崎くんはそう言った
…早速ですか
「多いよねー、やっぱり卒業シーズンだからかな」
渚くんも来てそう言った
「本当だよ、私に来られても困るんだよねー」
「優姫ちゃんも大変だねー」
「んー…まあ大変なのはAだよ」
返事しないといけないもんね
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初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます!Part3でも是非感想を書いて頂ければ嬉しいですo(^_^)o (2015年4月15日 21時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - おめでとうございます☆&パート3全力待機です(*´▽`*)楽しみすぎます♪ (2015年4月15日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - なな@宗介&まこちゃんloveさん» ありがとうございます!!率直な言葉が一番嬉しいですね…(T . T)! (2015年4月15日 17時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
なな@宗介&まこちゃんlove - この小説大大大好きです!!これからも応援してます (2015年4月15日 14時) (レス) id: d57fabd073 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - kikiさん» 最高だなんて…!私にはもったい無いお言葉です(つД`)なるべく早く作りますのでこれからもどうかよろしくお願い致します(*^^*) (2015年4月15日 13時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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