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第55話 ページ15

ー真琴sideー

「あっそうだ真琴先輩!」

Aが突然声を上げた

「どうしたの?」

「えっと……忘れてたんですけど…受け取って下さい」

鞄から取り出したのはギリギリ両手で持てるくらいの箱

「…これって……チョコレート?」

「はい」

うわぁ……ヤバい…今すごく嬉しい

「ありがと…う」

「チョコ好きって言ってたから市販のにしようと思ったんですけど…」

けどってことは…

「手作り?」

「はい、そうです」

なんでかな、人生で一番幸せかも

大切に食べたいけど…賞味期限とかあるんだよね

「本当にありがとう。ホワイトデー楽しみにしててね」

お返し、何にしようかな

考えるだけでも嬉しい

俺手作りとか無理だし……やっぱり市販のお菓子かな?

…でも何が好きか分からないし

女の子だけど甘いものあんま食べないって言ってたよね

ああ…どうしよう

「あ、兄さーん」

そうこうしてる内に、いつの間にか校門の前まで来てた

ー帰り道ー

「あ、ねえ優姫ー」

「なにー?」

江野上さんと一緒に喋るA

この四人で帰るのって初めてだ

中心は、Aなんだ

俺が鍵を返した後、Aは元の場所にいなかった

隣の教室にいて、夕日を見てた

窓から反射して見えたAの顔は、どこか切なかった

「真琴は…進路、どうする?」

宗介が聞いた

「東京の大学に行くんだ。受かったらだけど」

「そうか……どっかで会うかもな」

「宗介も上京するの?」

水泳、続けるのかな

「ああ。前々から決めてたからな」

「そうなんだ、俺最近決めたからさあんま未来が予想できないなぁ」

「誰だってそうだろ」

きつく聞こえたけど、多分励ましてくれてるんだと思う

…そういう所、Aにソックリかも

ー山崎宅ー

ーAsideー

「…へっしゅっ!」

「大丈夫か」

風邪引いたかな…

どうしよう、明日引き継ぎなのに

「今日はもう寝るね」

行けなかったら申し訳ないし

早く寝たら早く治るかも

兄さんに心配かけたくないし…

「おう、ちゃんと布団被れよ」

…その顔反則…

なんでそんな優しい顔するの…

ガチャ

ボフンッ

…もし、もしかしてだけど……兄さんも私のことを好きだったら?

ただでさえ私が恋することもあり得ないのに

そんなこと、絶対にないと思うけど…

…好きになってくれる人だけを、好きになれたらいいのに

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初音ツバキ(プロフ) - くみさん» ありがとうございます!Part3でも是非感想を書いて頂ければ嬉しいですo(^_^)o (2015年4月15日 21時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
くみ - おめでとうございます☆&パート3全力待機です(*´▽`*)楽しみすぎます♪ (2015年4月15日 19時) (レス) id: 64d3ef2010 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - なな@宗介&まこちゃんloveさん» ありがとうございます!!率直な言葉が一番嬉しいですね…(T . T)! (2015年4月15日 17時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)
なな@宗介&まこちゃんlove - この小説大大大好きです!!これからも応援してます (2015年4月15日 14時) (レス) id: d57fabd073 (このIDを非表示/違反報告)
初音ツバキ(プロフ) - kikiさん» 最高だなんて…!私にはもったい無いお言葉です(つД`)なるべく早く作りますのでこれからもどうかよろしくお願い致します(*^^*) (2015年4月15日 13時) (レス) id: 5a96c81bd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初音ツバキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年3月22日 14時

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