【ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ】学校から帰ると家には愛しの人が・・・ (ページ29)

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あいつ大丈夫か・・・？二十七話by宏ページ29

今の声は確かにシャル。日高さんボイス。あの恐ろしい集団の中から聞こえてきたんだけど・・・

あれってシャルが囲まれてるの？

私は勇気を振り絞って人だかりの中に突っ込んでいった。合間を縫ってどんどんと真ん中に近付いていく。やっと真ん中にいる人が見えた。

貴「おーい！！」

シャ「あ、A！！」

私は抜け出すために手を精一杯前に出していた。その手をシャルが引っ張り団体から抜け出す。

「なんですか？そのガキ」

「そんなのほっといて私達と遊びましょうよ～」

シャ「悪いけど、俺の大事な人にそんな言い方は無いんじゃない？」

貴「！！？」

大事な人って・・・財布としてですか？確かに匿ってるけど！！あと女性たちの視線が突き刺さって怖いからやめてシャル！！

シャ「じゃ、かえろっか。A」

貴「え？あ、うん・・・」

私はシャルに抱えられた。・・・え？

シャ「まずは、ここから抜け出すよ！」

貴「えっ・・・え！？」

シャルは高速で団体から抜け出した。待って！この世界の身体能力じゃ無理！！実際、約数秒で私酔ってぐったり状態。

シャ「あれ？大丈夫？」

貴「・・・気持ち悪い」

小さな声で呟く。ああ、まさしく蚊の鳴くような声。

シャ「あちゃ？Aには速すぎたかな？」

速すぎたよ。あとなんでいい大人があちゃとか言ってんだ可愛いな畜生。私が言っても引かれるだけさ。

シャ「じゃ、荷物貸して？Aも俺がおぶって帰るよ」

貴「いや、悪いよ。もう歩けるから大丈夫」

シャ「真っ青な顔で言われても説得力無いよ」

うるさいわい。こちとら吐き気に襲われてるんじゃ。

シャ「はら、かしなよ。俺がこんなに親切なのは今だけかもしれないんだよ？」

操作系であるシャルはマイペース。あっはっは、お言葉に甘えるとしよう。←なにか変

貴「お願い、シャル」

シャ「ん、掴まっててね」

私はシャルの背中にしがみついた。激しい揺れと突風を感じた。約数分間。

シャ「ついたよー」

・・・どうやら走ったようだ。

貴「・・・吐き気が悪化して・・・うっぷ・・・」

シャ「ここで吐かないでよ？今俺がおぶってるんだから」

私の心配ではなく自分の心配ですかそうですか知ってました；；