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【備考】
〇彼の過去について
彼は所謂良家の子息だった。蝶よ花よとまではいかなくとも、随分と大事に育てられてきた子供だった。それは、代々家に仕えてきた使い魔を幼少の頃から与えられていることからも察せられるだろう。叱られることもほとんどなく、求めるものはすべて与えられる。そんな環境で育ったから、彼は入学するまでは典型的なクソガキだった。
そして、これまた典型的なことに、両親も純血主義でエリート思考を持っていた。当然、彼もその思考を半ば洗脳のように聞かされながら育った。彼は、自分が魔法学校に入学することも、レオー・ルーフス寮に入ることも疑ってなかった。
そして、来たる11歳。無事彼の元に梟は来た。意気揚々と出発し、選定の剣を握る。そこまでは彼の予想通りだった。予想外だったのは、その剣が緑に染まったことである。
彼は青ざめた。そして次に怒った。これは何かの間違いだ、この剣がおかしいんだと。彼は選定の剣の儀の直後、家に梟を送ってそう綴った。
しかし、返事は返ってこなかった。彼はしばらく、やきもきしたまま過ごし、何度か同じような手紙を送った。それでも返事は返ってこなかった。
そして、冬のクリスマス休暇。返事を返さない親に憤りながら帰った自宅で、彼は両親にこう言われた。
「レオー・ルーフス寮に入れず、クロコディールス・ウィリディス寮に入るなんて。あなたには失望しました」
「お前はもう私達の子供では無い。今すぐここから出て行け」
彼は、そのまま家を追い出され、真っ白になった頭のまま寮に帰った。ちなみに、同行していた使い魔であるフローレンスも、『お前には失望した』という言葉を投げかけられている。
しかし彼はそこで終わらなかった。皆帰省しているため誰も居ない寮の自室で、彼はフローレンスに言った。
「見返してやろう。父上も、母上も。立派な魔法使いになって、僕にあんなこと言ったこと、後悔させてやるんだ」
それを聞いたフローレンスは、笑ってこう返した。
「いい気概じゃないか、坊ちゃん。そう来なくちゃね。アタシも、そろそろあの家に飽きてきた頃さ」
そうして彼は、一人称を俺と改め今の彼に成った。
ちなみに、その後のハーヴィー家は赤寮所属の孤児を引き取り養子として育てているらしい。
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木木野(プロフ) - ことにゃさん» ご承諾ありがとうございます。では近日中にボード、またはTwitterの方にお伺いいたします。よろしくお願いいたします！ (2021年10月11日 18時) (
レス) @page34 id: add981d1da (このIDを非表示/違反報告)
ことにゃ(プロフ) - また、コメント欄では字数制限に引っ掛かってしまうため、ボードか、或いは私Twitterもやっていますのでそちらでお話できればと思います。 (2021年10月10日 18時) (レス) id: 741af468a4 (このIDを非表示/違反報告)
ことにゃ(プロフ) - 木木野さん» お声がけ頂き、ありがとうございます。よろしければ、フィーちゃんとエリスでどのような関係を想像しているのかなどお聞かせ願いますでしょうか？ (2021年10月10日 18時) (レス) id: 741af468a4 (このIDを非表示/違反報告)
木木野(プロフ) - 初めまして。同企画様にて「フィービー・マレット」で参加させていただいております、木木野と申します。エリスさんと関係を組ませていただけないかと思い、お声がけいたしました。ご検討よろしくお願いいたします！ (2021年10月10日 10時) (レス) id: 76e0819e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことにゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kotonya/
作成日時：2021年8月28日 20時
