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天然バカ*23話 ページ5

リーンゴーン…

教会の鐘が辺りに響く。



兄に聞くと、挙げるのは結婚式場でも良かったのだが、協会の方が相手と2人の実家からの距離が近いから、らしい。



次に行われるのはライスシャワー。



アッツアツの炊き込みご飯ぶん投げてやろうと持ってきたタッパーの蓋を開けると、





「いただき。」



横からそう言ってタッパーを奪ってきたのは、




『…新さん!』
新「炊きたてご飯ぶん投げてやりたい気持ちは分かる。けどなんで炊き込みご飯なんだ。せめて白米にしろよ。」
『豪華でいいじゃないですか!』
新「………………」







何で親族でもない新さんがこんな所にいるかというと、








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新『あのー…』
翔『はい?』



新『お俺も行っていいですか?』







『…………………はい?』

翔『どうして…ですか?』




新『保護者的な感じで。』

翔『是非お願いします!!!!』



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『ぬぁんで新さんが保護者!?せめて春さんとかに任せれば…!』

新「俺が行きたかったから。」



新さんはそう言いながら、スーツの中に装備していたらしいいちご牛乳を飲んでいた。



『何で行きたいと思うんですか…』







新「心配だから。………色々。」
『私もうそんな心配される年じゃないです。』
新「お前のドレス姿も見たかったし。」









『だからって…はい……?』







ちょっと待って、なんか今大事なこと聞き逃したような………




そう確認をとろうとすると、



新「ん?何だ?」




ニヤッとして返された。




『ちょっと!』



新「ほら、新郎新婦来たぞ。」



気がつくと、目の前にはタキシードを着た兄と花嫁が通っていくところだった。




『綺麗…』



あまりの美しさに、私も思わずじっと彼らを眺めていた。





すると、新さんが手元を滑らせたみたいで、持っていたいちご牛乳を地面にぶちまけていた。





弁償覚悟で花嫁のベールを恐る恐る見てみる。




奇跡的にも、真っ白のベールにピンク色のシミは1滴も付いていなかった。









.







新・百合「『セェェェェェェェェェェフ!!!』」







私たちはほっと胸をなでおろした。

天然バカ*24話→←訳あり少女*22話


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作者名:衣純 柊-シュウ- x他6人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/mizuiro_onp?s=09  
作成日時:2016年11月9日 18時

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