訳あり少女*30話 ページ21
俺がそういうと、皆の顔が俯いていくのが分かった。
ゲームをしていてた年少組の顔も、何処か暗い。
…もしかして、まずいこと言ったか…?
気まずい空気が流れる中、それを打ち消そうと、陽が明るく声を掛ける。
陽「あぁーっと、大ちゃん!早く渡した方がいいんじゃね?」
「そ、そうだな!行ってくる。」
ぎこちない言葉を残し、廊下に出た。
「…何だったんだ、今の。」
そう、呆然と呟く。
新しく来た子と、何かあったのだろうか。
俺は、色々と候補を上げる。
…喧嘩か?いやでもそんな空気じゃなかったな。
じゃあ、いじめ?いや、アイツらがそんなことする筈がない。
考えれば考える程、有り得なさそうなものが浮かんで来て、頭を振った。
まぁでも…あいつらのことだし、何とかなるだろ。
今まで色々乗り越えて来たんだ。今回も、きっと何とかなる。それを見守るのも、
何とかしてやりたい気持ちは山々だけど。
そんな漠然な思いを胸に廊下を進む。
隼の部屋の前まで行くと、コンコン、とノックをし、声を掛けた。
「おーい、隼!企画書持ってきたぞー」
そう言うが、返事が返ってこない。
どうやら部屋にいないらしい。じゃあ他にいる所は…
隼がいそうな場所を考え出した、その時。
隼の隣の部屋が、静かに開いた。
俺は、そちらの方を見る。
そこには…
直感的に、隼の妹だな、と思った。
突然のことに、俺が何も言えず、ただ彼女を見つめていると、彼女は俺の顔を見て、やがて顔面蒼白になった。
それに驚き、俺はとりあえず声を掛ける。
「ちょ、君、大丈…」
??「っ…お……ぃ…」
微かな声で、何かを呟く。
それを聞き取ろうと、静かにしていると、辛うじて聞き取れた。
その意味を問おうと口を開いたが、彼女はその場から逃げる様に走っていった。
「ちょ、待て…っ!!!」
俺は彼女を追いかける為、走り出す。
先程の言葉を、心の中で繰り返しながら。
『____“おしおき”なんて、嫌だ。』
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作者名:衣純 柊-シュウ- x他6人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/mizuiro_onp?s=09
作成日時:2016年11月9日 18時