子供扱い禁止！3【木村良平】

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急に立ち上がる梅ちゃんを皆して不思議そうに見つめていると冷たい顔で香織さんを睨みつけた









梅原「あんた見てるとイライラする」


香織「…えっ」


西山「ちょっ、梅ちゃん！」


梅原「気分悪いから帰る」









そう言って帰りの支度を始める梅ちゃんに皆焦っている様子だった









江口「…悪いけど俺も帰ります」


花江「僕も帰ります」









梅ちゃんに続いて江口さんや花ちゃんまで立ち上がると少し考えたような素振りをして宏ちゃんも立ち上がって香織さんに軽く頭を下げた









西山「すいません」








そう言って宏ちゃんも帰りの準備を始める中私は香織さんと皆を交互に見つめてオロオロしていた



香織さんは下を向いて俯いてしまっているしその間にも皆はサッサと帰りの支度をしているし、私はどうすれば…



どことなく気まづさが漂う雰囲気に余計焦っていると1番最初に立ち上がった梅ちゃんが私に体を向けた









梅原「帰るぞ」


貴方「…！」









え、でも香織さんが…
顔を下げたままの香織さんを見てどうすればいいのかわからなくて何も出来ずにいると梅ちゃんに腕を掴まれそのまま店の外に出された









貴方「梅ちゃん？どうしたの？怒ってる？」


梅原「怒ってる」


貴方「ご、ごめんなさい(？)」









なんで怒って居るのかは分からないけどとりあえず謝ると深い溜息をこぼしていた









梅原「我慢すんな」


貴方「え？」


梅原「あんな話されたら嫌に決まってんだろ、無理に笑って聞こうとすんな」


貴方「梅ちゃん…」









気づいてくれたんだ…だからあの時席を立ったんだ
それは他の皆も同じ気持ちなようで真っ直ぐ優しい眼差しを私に向けてくれた

そんな皆の暖かさが心に染みて自然と涙がこぼれ落ちた









貴方「皆…ありがとう…っ」







溢れる涙を梅ちゃんは服の袖でゴシゴシと乱暴に拭いてくれた

普段冷めた態度の癖にこういう時人一倍優しい梅ちゃんが大好きだ
ちょっと痛いし雑だけど…笑








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