子供扱い禁止！3【木村良平】

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香織「好きな物食べてね！」


貴方「すみません…」








香織さんに連れられレストランにやってきた
着くなりコーヒーを口にする香織さんは本当に綺麗だった
それだけでどんどん私は不安になっていく








香織「Aちゃんは良平くんと仲がいいんだね？」


貴方「えっ…あ、はい…いつもお世話になってるので…」


香織「そっか！」









本当は付き合ってるんです、そう言えたら楽なんだろうな…
でも良平さんの気持ちを無視して勝手な事はできない









香織「…私と良平くんね、お互い初めての恋人なの」


貴方「そ…なんですね…」


香織「手を繋いだのもデートをしたのもキスをしたのもそれ以上の事も全部良平くんが初めてだった。やっぱり初めての人って思い入れがあるんだよね…」


貴方「…」








なら良平さんも全部香織さんが初めてなんですね

なんで私はこんな事を聞かされてるんだろう…
聞きたくないし今すぐ帰りたい。








香織「うまくやってたんだけどな〜…」


貴方「…どうして別れちゃったんですか？」









別れるって事は何か理由があったんだよね？
それなら私のこの気持ちも少しくらい和らぐかもしれない









香織「うーん…お互い自分の事で精一杯だったのかな。私は専門学校に入学するための準備、良平くんは本格的に役者を目指す為に毎日お稽古、忙しくて会話も減っていつの間にか別れてた」


貴方「それって…」


香織「自然消滅っていうのかな…？笑」








じゃあお互い好きなまま別れたって事？
特に別れたい理由が無いって事は相手に対して不満とかないって事だよね
なら…良平さんがまた香織さんを好きになる可能性って…


その考えが頭の中を過ぎった時勢いよく立ち上がった









香織「Aちゃん？どうしたの？」


貴方「すみません…帰ります…！」


香織「えっ？」







驚いている香織さんに頭を下げて店を飛び出した








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