１３１：自分のペース ページ31
天華母「さっきのAちゃんすごかったわよね」
星良父「まさかAがここまでやれるとは正直思っていなかった！
特にさっきの騎馬戦は仲間との息がピッタリだったな！」
天華父「確かにそうだな
天華以外は同じクラスなのだろ？」
天華「うん！そうだよ！」
天華父「特にあの緑谷と言ったか…あの子は少し妙だな」
天華「妙？」
天華父「まだ彼の個性が分からない
個性を使わずここまでやるには何かあるのだろう」
星良父「確かにそうだな！次の種目が楽しみだ！」
天華父「そろそろ時間か…」
天華「え！？もう行っちゃうの！？」
天華父「３年生の方を見なきゃいかないからな」
天華「そっか…」
天華父「少ししたら戻ってくるつもりだ
お前が勝ち続けたらまた見れる、だから勝ち続けろ」
天華「うん！なら頑張って勝つ！だから絶対戻ってきてよね！！」
天華父「あぁ…Aも頑張れ」
A「は、はい！」
時間が過ぎるのは早かった
昼休みが終わる前、おじさんは行ってしまった
星良父「まだそんなに緊張するか？」
A「だ、だって今まで会ってなかったし、まさかプロヒーローだったなんて思わないじゃない！」
天華母「ふふ、そうよね」
天華「でもいつでも会えるじゃん！」
A「いつでもって…天華だってなかなか会えてないんでしょ？」
天華「まぁ、そうだけど…でも帰ってくる時は一緒にごはん食べてくれるし
それよりもお父さんがみんなの為に戦ってくれる事が誇りに思うからさ！
なら私も頑張ってヒーローになれるようにやらなきゃって思うのよ！！」
天華はすごいな
おじさんがヒーローだからって事もあるけど
本当に強い…力もだけど、心も…
私も…私も強く…
すると私と肩に手が置かれる
A「お母さん？」
星良母「あなたはあなたのペースでやればいいの
焦ると何も出来ないわよ？
それにまだ学校も始まったばっかりなんだから、みんなに置いていかれたって構わない
あなたが納得いくまで頑張ればいいのだから」
A「…うん、ありがとう！」
そうだ、自分のペースでいくんだ
私にはわたしのペースがあるのだから
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