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亮平side
さすがにまだ帰ってないよな。
【おつかれさま。今日は早く終わったから
Aの部屋で待っててもいい？】
LINEを送って、
しばらくすると返事が届いた。
A【遅くなるかもしれないけど、
部屋で待ってて。ごめんね】
お風呂を入れて、
慣れない料理をしてみる。
こういう時ってだいたい散らかった部屋を
片付けたりするんだろうけど、
Aの部屋はいつ来てもめちゃくちゃ
綺麗だからその必要は無い。
ガチャ…
A「ただいま」
「おかえり〜！お疲れ様」
A「ありがとう。いい匂いする」
「ご飯作ってみた！
あ、ちゃんと後片付けしたから
大丈夫だよ？笑」
A「えー、嬉しい」
「先食べる？」
A「うん、食べたい」
「準備するから着替えておいで」
スーツから部屋着になった彼女に
いまだにドキッとする。
A「いただきます。亮平くんは？
もう食べた？」
「うん、メンバーとご飯行ってた」
A「そうだったんだ！美味しい〜」
「よかった♪」
A「手料理って染みるね……涙」
そう言いながら
目をうるうるさせてるAの
姿を見て、頭をなでる
A「ごめん……
なんか涙止まんなくて。」
「うん…大丈夫大丈夫」
A「ごめん……泣」
「仕事、しんどい？」
A「………うん。キツいかも」
「そっかそっか…
Aがそう言うってことは
だいぶしんどい時だね」
A「うん…」
A「なんかね、もう全部投げ捨てて
どこか行きたいって思うの。
でもそんな事できるはずないし。」
A「色々仕事を頼まれるって
ありがたい事なんだけど、
良いように使われちゃってるのかなとか
思うと、なんかモヤモヤしちゃって…」
A「でも断れなくてどんどん
溜まっちゃって…」
「Aが本当にやりたい仕事を
するのが良いと思う。
今の会社やめるの考えたりした？」
A「毎日考えてる…
でも仕事だからって割り切ってやってるんだけど
もう無理かも。」
「うんうん、Aは凄い頑張ってるし、
無理って思ったら、辞めて良いと思う」
A「うん、、」
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作者名：花祭司 | 作成日時：2021年10月20日 0時
