みどりの彼女③ (ページ32)

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亮平side

ラウ「なんか美味しいもの食べたい〜」

翔「たしかに」

康「もつ鍋とか？」

今日から福岡でツアーということもあり
会場へ向かう車内では
ご飯の話ばっかり(笑)

深「明太子買って帰りたいわ」

佐「ラーメンも食いたい」

深「うわラーメン最高だわ」

「とんこつラーメン食べたいね」

翔「まじで食べたい」

翔「あれ…
阿部ちゃん、阿部ちゃん」

「ん？」

翔「あそこに居るのAちゃんじゃない？」

「えっ…どこどこ」

翔「そこの信号で待ってるの」

「あっ、Aだ」

翔太はみんなに気づかれないように
こっそり教えてくれた。

翔「なんで福岡居るの？！」

「福岡に出張って言ってたよ」

翔「すげぇ〜！」

「何が(笑)」

翔「だってこんな所で見るって凄くない？
都内ならまだしも」

「まぁ、たしかに」

翔「横に居るの上司かな。
めちゃくちゃハイスペックって感じ」

俺もさっきから
それがずーっと気になってた。

ピシッとしたスーツ姿で
キャリアウーマンって雰囲気のA。

その横には、
背が高くて足が長くてスラッとして
さらに小顔で、キリッとした
誰が見てもイケメンって言いそうな
スーツ姿の男の人がいる。

ダメダメ…
これからライブっていうのに。

でも気になって仕方ない。

出張ってその人とだったのか。
東京から一緒に来て
もしかしてホテルとかも同じだったり…

こんな事考えて
Aに失礼か。

やめよ。