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「うんじゃ分からんねんけど？」
また意地悪だ。
「嘘。
分かってるくせに」
「分かってるけど、聞きたいねんて」
「分かった。
・・・よろしく、お願いします」
そう答えたら、まだふくれてる。
「そんだけ？
寂しいやん。
俺ばっか言わせて」
「だって・・・
言ったら、笑うもん」
「笑わんて」
「絶対に笑う」
「笑うかもやけど。
聞きたい」
「何それ。
笑うかもってひどい！」
「ああ、間違えた。
ちゃうやん。もう。
にやけるかもやけど」
透き通った目で、
じっと見てくるから、
逃げ場なくて、
俯いたら、
顎に、手がかかった。
「こっち、向き？」
甘くて、溶けそうな声。
きっと、キス、してくれる。
その予感にもう、
胸が壊れそうで。
苦しい。
「無理・・・」
もっと、俯いちゃったのに。
「なんでやねん。
困った子やな」
頭の後ろに、おっきな掌が回る。
重岡が、ゆっくりと身体を屈めて・・・
「俺は何回でも言うで？
お前が、好きや・・・」
切ない囁きの後、
私のこと、覗き込むようにして。
やっと、唇がかすかに触れた。
ほんの一瞬だったのに、
身体中じんて痺れて、動けない。
嬉しいけど、恥ずかしさの方が、
おっきくて。
どんな顔してたらいいの？
ふと、視線を逸らした窓の外に、
粉雪が舞ってるのに気付いた。
「重岡、雪！
雪が降ってる！」
照れから逃げるように、
窓のところに、駆けて行ったら、
重岡も追いかけて来て・・・
「ほんまや！初雪やな！
積もるとええな」
さっきの大人な雰囲気が嘘のように、
はしゃいでる。
「綺麗だね」
「なあ、積もったら、明日休みやし、
二人で雪だるま作ろか。
雪合戦もしたいな」
「重岡、小学生みたい」
「ええやん。
明日、初デートしよな」
「・・・うん」
答えた私の手を取って、
そっと、絡めた指先。
粉雪の魔法がかかったみたいに、
好き、が、溢れ出す。
「私、重岡のこと、
ずっと前から・・・
好きだったよ」
やっと、言えたのに。
「ん？聞こえへん」
重岡が、私の耳元に唇を寄せる。
「重岡のこと・・・好き」
もう一度だけ、声にする。
恥ずかしくて、顔、見られない私に。
「俺のが１００倍好きやけどな」
重岡が、子供みたいな返事をする。
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風 見 鶏 .(プロフ) - 「君がため」でfoolさんの描くお話に引き込まれ、中でも亮兄様のお話が大好きでした。今回のお話も錦戸さんにキュンキュン胸をときめかされ、読んでいてとっても幸せでした。素敵な作品をどうもありがとうございます。これからの作品も、楽しみにしております！ (2019年2月19日 8時) (
レス) id: e05307a668 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 完結おめでとうござます！そっかぁ、章ちゃん社長以来のしげかぁー！！ 亮ちゃんのプロポーズの仕方めっちゃきゅんってしました！！ お疲れ様でした！ 青春のすべても楽しみにしているのでこれからも頑張ってください！応援し続けてます！！♪ (2019年2月18日 21時) (レス) id: d8e946e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - 完結、お疲れ様でした(*^^*) 重岡くんも亮ちゃんも可愛かったです、ありがとうございました♪ (2019年2月18日 21時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - やばぁーい！！もう！やばいです！！ 久しぶりに亮ちゃんですね！何ぶりだろう、神様かな(記憶力に問題あり) しげもりょーちゃんもドッキドキしました！ やっぱfoolさんのかく男の人の喋り方が好きです！これからも楽しみにしてます♪ (2019年2月16日 22時) (レス) id: 3d51891bca (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 知世という名前、読み方は違いますが漢字が一緒でびっくりしました(°д°) (2019年2月16日 0時) (レス) id: bac4ce8d83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年1月26日 12時
