part55＋おしらせ ページ6
2人でくっついて泣いたもんだから、涙は落ち着いても心が落ち着かない。電話していたときとは別の気まずい空気が流れる。ベッドに座ってお互いの顔が見れなくて、それぞれ互いを見ないように顔を背けたり俯いたり。
「…お、お茶でも…飲みます…？」
「あ、お、俺いれてくるよ！？」
「いやお客さんだし！？待ってて！？」
ぎくしゃくしながら部屋を出て、キッチンへ向かう。自分から抱きついてしまった。思い出して恥ずかしくなってきて、熱い頬を手で押さえながらしゃがみこむ。
これは、認めざるを得ないのか。
…米津のことが好きだと。
でも、こんなに振り回されるなんて知らない。今までと本当に何もかもが違くて、でも、あの時折現れるぱちぱちとした感覚は、まさしくそういうことなのではないのか。難しい。恥ずかしい。愛おしい。米津のことを考えるだけで様々な感情があふれてくるのがわかる。1度その可能性に気付いてしまうと思考は止まらなくなって、だんだん何もかもわからなくなってくる。戻ってこないことを心配してか米津が部屋から出てくる。
「A…？どうしたの？」
声をかけられるまで気付かなくて、驚きすぎてコップを落としそうになる。慌ててキャッチして、曖昧な笑みを浮かべて、ちょっとね、なんて誤魔化して準備を進める。米津はもう落ち着いたのか、手持ち無沙汰になったらしくて俺にくっついて、俺の頭に自分の顎を乗せて口をかくかく開いて閉じてしはじめる。視界が微妙にズレる。やめてくれ。というか、視界がズレるもそうなんだけど、近い。ゼロ距離に顔が赤くなるけど、米津から俺の顔は見えないからそんなことお構い無し。どうせ、なんて言ったら投げやりみたいになっちゃうけどこの恋が叶う可能性なんて流れ星が消えるまでにお願い事を3回唱えきるくらいの確率だ。それならこいつに俺より大切な人ができるまでこいつの隣にいたい。それくらいは、許してくれ。そんな思いをお茶と一緒に流し込んだ。
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ちっす、おひばです。この小説用？というか占ツク用にツイッターアカウントつくりました。鍵かけてますので作品名でしたり、感想でしたり読んでいただいていることがわかる内容のDMやリプいただけたらフォローさせていただきたいなあなんて。需要があるかどうかは別。
基本的にはおひばが書ききれなかった補足や主人公達の絵、また随時リクエストを受け付けようかと考えておりました。
(@hibari0708)
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洋梨 - 続編おめでとうございます！1も2もちょくちょく小ネタが入っていて良すぎます… (2020年8月18日 3時) (
レス) id: 536671a358 (このIDを非表示/違反報告)
灯巴里(プロフ) - 、さん» 忘れてました！すみません、ありがとうございます！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 606c2e578b (このIDを非表示/違反報告)
むぎまる(プロフ) - 凄い…もう2まで行ったんですね！面白くて更新来るのいつもワクワクしてます笑頑張ってください´ω` (2020年8月16日 10時) (レス) id: db5695a9c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯巴里 | 作成日時：2020年8月16日 4時
