さよなら、初恋【岸優太】

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「Aちゃん！こっち来て！」









仕事終わりに珍しく岩橋が顔を見せに来て、


飲みに誘われて、ジンとアキと4人で飲むことになった。








ここ最近毎日のように夜ご飯外だから、


太っちゃうな、なんて



ちゃんと女の子らしい心配をしながら、






なんだかんだで楽しくてお酒が進む。








話題がなぜか平野紫耀なのは気に食わないけど。









「あいつまじ無理〜〜〜！」


「俺の周りでも食われた子いっぱいいるよ」


「そうなの？！」


「うん、でもその子が言ってたのは彼女はいないしできたことないんだって」


「信じれるわけないじゃん！」


「ねえもう平野の話やめようよ」









なんでせっかく楽しく飲んでるのにあいつの話になるんだろって、


不思議で不思議で。





それでも3人は話題変える気はないみたい。









「でも私ちょっとわかるな〜。あんなにかっこよかったら1回くらい抱かれてみたいよ！」


「チャラ〜」


「言っとくけど俺とジンもイケメンだからね？！」


「いや！平野の顔はダントツでカッコイイ！正直タイプ！」


「浮気か？？？」


「いや違います〜〜」








お酒が回って、3人ともだいぶ酔って、



心配しつつも3人に勧められて私もお酒をどんどん飲んでしまって。







閉店時間ギリギリになんとかお店を出たけど、誰ひとり帰れる状態じゃなかった。









「俺女の子が迎えに来てくれるからバイバイ〜」


「あ、私も彼氏に頼も！！」


「えっ、待ってよ俺とAちゃん置いてくの？！」


「うう、、眠い、、、」









眠くて眠くてたまらなくて、


フラフラになりながらも何とか歩く。





岩橋は近くのホテルに泊まるらしいけど私は家にどうしても帰りたくて、



バイバイしてタクシーを探しながら歩いた。









「Aちゃん？何してんの？こんな所で」


「んー.....だれ.....？」


「めっちゃ酔ってるじゃん！俺夢にAちゃん出てきてさ、ここに来て！って言われたからなんとなく来てみたんだけど来てよかったね！」


「平野...紫耀.....？」


「そうだよ、送ったるから車乗って」









ふわふわした頭で、


平野紫耀に全ての体重を預けたところで、


力尽きて、




そこからの記憶はひとつもない。









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