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「優太、大丈夫？」
「おー、来なくていいって言ったのに」
熱を出した優太の家にお見舞いに行った夢。
優太は片親で、ひとりでさびしがってるかなって
電話した時に思ったから、
色々必要なものを買ってお見舞いに向かった。
「意外と元気そうじゃん」
「うん、ひとねむりしたらだいぶよくなった」
「優太具合悪くなったら赤ちゃんみたい」
「は？うるせーし！」
滑舌が悪くなるのか、
とろんとした喋り方が幼いのか、
全部の言葉が平仮名に聞こえて、
かわいいな〜って思う。
「....なんか、いーね。心細いときにAがいてくれるの」
「いつでも、来るけど」
「おう、Aがさびしい時は俺が側にいるからな」
「うん、ありがと」
「.....しあわせだー」
そんなこと言いながら、
私が頑張って作ったお粥を美味しい美味しいって完食してくれて、
食器を片付けようとして立ち上がると、
腕を掴まれた。
「ん？」
「あ、や、ここにいてよ」
「まだ帰らないよ？これ、片付けるだけ」
「そんなん後で俺がやるからAはここにいて」
「なに？さびしーの？」
「.....いーじゃん、熱の時くらい甘えさせてよ」
なんだろう、この可愛い生き物。
好きすぎる。
「いいよ？ここにいる」
「ん。あとさ、....手繋いでてよ」
「ふふっ」
「なんで笑うんだよ！！もう、いい」
「いや、なんで拗ねるの。笑」
「....バカにすんなよ」
「してないってば、手繋ご？」
普段から優太は甘え上手な方だと思うけど、
弱ってる時の優太は特別甘えたさんで、
可愛いなあ、好きだなあって、
ひたすら優太のことばっかり考えて。
いつの間にか眠ってしまった優太の、
幼くて可愛い寝顔を眺めながら、
優太の大きい手をぎゅって握っていた。
「.....んん.....A.....」
「ん....？」
「....こっち、来て」
寝ぼけた優太が、
私の肩と腰を引き寄せて、
ベッドに引きずり込んでくる。
「優太.....？」
「ふふ.....すき.....」
そのままぎゅって私を抱きしめる腕に力を込めて、
また眠りに落ちてしまった優太は狡い。
こんなにドキドキさせておいて、
自分はなんもなかったように寝ちゃうんだもん。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです！応援しています！ (2019年4月26日 23時) (
レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです！私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです！更新頑張って下さい♪心から応援してます！！！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年3月4日 18時
