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お昼休憩を終えてデスクに戻ると、
パソコンに付箋が貼ってあって、
“ なんで連絡してくれないの？”
って一言。
犯人は絶対こっちをガン見してる平野紫耀。
ああ、そう言えば非常階段で名刺もらったんだっけ。
剥がしてクシャってして、ポイってすると、
わかりやすく動揺してる。
なんなんだろ、と思いつつも無視しておく。
あー、優太がうるさくしといてくれないと、
なんか、元気でない。
どうしよ、私こんなんで。
「ジン、これ、たぶんジンの」
「えっ？！アキじゃねーの？」
「アキから引き継いでってこの前言われてたじゃん」
「あっ、あー！やべー！忘れてたー！」
「私去年のデータ持ってるけど、使う？」
「まじ？超助かる」
ジンのうっかりをフォローしつつ、
マキさんの隣で資料とにらめっこしてる平野をなんとなく見てると、
パッと顔を上げた彼と目が合う。
慌てて逸らしたけど、
そのせいで、帰り際に声をかけられることになった。
「なあなあ、飯いこ？」
「帰る」
「なんでー？！」
「家に帰りたい」
「え、引きこもり？」
「うるさい」
だる絡みしてくるから放置して会社を出ると、
あ、送る！って車を路肩に停めてくれた。
「なんでそんな構ってくるの」
「ええやん」
「車は香水の匂いしないんだ」
「香水は覚えてもらうためって言わんかった？」
若干関西のなまりが感じられる、
砕けた口調に、こっちも気が緩む。
「なんで、連絡してくれないの」
「別に用事ないじゃん」
「そんな冷たいこと言うなよ」
お前に俺の連絡先教えても連絡してこないから
俺がお前の連絡先聞くわって、
ほぼ強制的にスマホを操作され、
新しい友達に平野紫耀が加わった。
「ここら辺でいいよ、ありがと」
「家まで送るけど」
「スーパー寄りたい」
「ん、じゃあスーパーで下ろすな」
あっという間に距離を詰められて、
戸惑いながらも、
あっさりバイバイした平野を見送って、
買い物を済ませ急ぎ足で優太が待つ家に向かった。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです！応援しています！ (2019年4月26日 23時) (
レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです！私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです！更新頑張って下さい♪心から応援してます！！！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年3月4日 18時
