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「愛されたことないから、愛とか知らん。勝手な価値観押し付けてくんな」
「何被害者ぶってんの？家族とか恋人とか、」
「家族おらんし恋人もできたことない」
「は？」
「みんな、俺の体しか求めてない」
悲しそうでもなく、苦しそうでもなく、
なんの感情も感じられない瞳でそんなこと、言ってくる。
「愛がなかったら虚しい？笑わせんなって。自分の快感のための行為でしかねーよ」
「.....」
「そんな偉そうなこと言うんやったら教えて。愛ってなんなん」
「......私は、」
優太から、たくさん愛してもらって。
優太を想う自分の気持ちが愛だってことなんて、
簡単にわかる。
「大事だって、ずっと一緒にいたいって思うのが、愛だと思ってる」
「綺麗事やん」
「......」
「ずっと一緒にいれなかったんでしょ、だから今日そんな顔してんだろ」
「....あんたに私の何がわかるの」
「なんも、知らんしわからんよ」
お腹減ったからはよ買い物〜って
手を引っ張られてスーパーに引き摺られる。
何事も無かったかのように、カートを押して、
メニューを勝手に決めてポイポイ材料をカゴに入れて、
財布を出させてくれず、
結局家に上がり込んで、
私に料理させて、満足そうに頬張ってる。
「意外と女子力あるやん」
「意外ととか失礼」
「何年彼氏いないん？」
「3年とか？」
「やば」
「彼女いたことないくせに」
「別に彼女いなくても女の子は寄ってくるもん」
この人とは多分、一生分かり合えないんだろうななんて思いつつも、
優太がいなかったら、きっと私も愛なんて知らなかったんだろうな。
家族も恋人もいない、って言葉が気になりつつも、
深入りせずに、ご飯を食べ終えたら、
すぐ家から追い出した。
優太がいない家の中が随分静まり返って、
さびしいけど。
なんとなく、優太は傍にいてくれてるって確信があって。
ゆっくり温かい湯船に使って、
いい香りのボディクリームを塗って。
ふかふかの布団に入る、
当たり前の幸せを感じられた。
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涼杜兄妹(プロフ) - 岸くんの小説初読みがとても素晴らしい作品で、2人だけの結婚式のところめっちゃ泣きました。今後平野くんでどうなるのか楽しみです！応援しています！ (2019年4月26日 23時) (
レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。読んでいると自分がこの作品の中に入り込んでいくようなもので、岸さんの設定もあり、何度か涙してしまう部分がありました。平野さんとの本編がとても楽しみです。ひとつのドラマのように見れたこの作品がとても好きです。 (2019年4月6日 5時) (レス) id: e8afa57bf5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。本編があるなんて楽しみです。 (2019年4月1日 2時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - めっちゃめっちゃ本編楽しみです！私は岸くんが一番すきなので、岸くんの話を読めてホントに良かったです！更新頑張って下さい♪心から応援してます！！！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
光彩 - 初めまして。岸くん押しなので気になり読ませていただきました。すごく面白かったです。岸くんが消えてしまってさみしいですが、彼の願い通りヒロインと紫耀くんが幸せになれたら嬉しいです。本編も楽しみにしています。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 44ed791076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年3月4日 18時
