一章�� ページ12
今こいつ、何て言った？
俺が、アダ……？
「……お前、それ誰から聞いた」
身体の奥から噴き出す怒りを抑えつつ、声のトーンを落とすと、時久はなんだか神妙な顔をして答えた。
「おともだち。私が「おっきいお兄ちゃんがいるんだ」って言ったら「おっきいお兄ちゃんはえっちなビデオを観るんだってうちのお父さんが言ってたよ」って言ってたから。ほら！ みてるんでしょう！」
最後の方妹は、鼻を鳴らしてそう言い切った。
…………。
妹よ、お兄ちゃんはまだかろうじてではあるが一度も観ていない。
そして、お前声デカすぎ。今の小学生進みすぎ。友達の父さん最低すぎ。ツッコミどころありすぎ。
俺は溜め息を漏らすと、周りを見回してから小さい声で話す。
「……あのな？ お前、それだけは絶対学校とかで言うなよ。将来意味知った時にぜってー後悔す……」
「とーわーちゃん！ たっくん！ 何してるの？ 準備しないとお父さんたちに怒られちゃうよ〜」
振り返ると、ニコニコしながらクーラーボックスを置いた初香が遠くから手を振っていた。
「あっ、ごめん！ 今行く〜」
俺を一睨みすると妹はパタパタと初香の側に駆けて行った。
相変わらず意味の解っていない様子の時久だったが、初香という救世主、いや女神のお陰で俺はこの話題から足早に去ることができた。
(^。^)y-.。o○(拓海豆知識：えっちなびでおなんて言葉は小学生(低学年)の間でも言うんだね
続く
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槊鵺(プロフ) - とっても素敵な小説ですね！こんな作品が占ツクに広まってほしいものです。是非参考にさせていただきたいとても良い作品だと思います！お忙しいとは思いますが更新頑張ってください！ (2014年11月20日 17時) (携帯から) (
レス) id: 14b4575316 (このIDを非表示/違反報告)
大気(プロフ) - 桜狼さん» ありがとうございますまじですか！！！！？ まじですか！？ あ、これしばらく捨ててたんですけど今から頑張ります！！ます (2014年9月29日 19時) (レス) id: 077743fc46 (このIDを非表示/違反報告)
桜狼 - 初めまして。初めてこの小説を読みました!!凄い面白いです!!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2014年9月29日 10時) (レス) id: 2d5d273768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大気 | 作成日時：2014年8月7日 17時
